知らないと損!金属屋根のメンテナンス方法と寿命を延ばすコツ

近年、耐久性とデザイン性の高さから注目を集めている「金属屋根」。

特にガルバリウム鋼板や銅、ステンレスなどの金属素材は、一般住宅から商業施設まで幅広く採用されています。

しかし、どんなに優れた素材でも、適切なメンテナンスを行わなければ本来の性能を十分に発揮できません。

今回は、金属屋根を長持ちさせるためのメンテナンス方法と、寿命を延ばすための具体的なコツを解説します。

「気づいたら雨漏り…」といった事態を防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください。

1. 金属屋根の寿命はどれくらい?

金属屋根の寿命は、使用する素材や施工方法、環境条件によって異なりますが、以下が一般的な目安です。

  • ガルバリウム鋼板:20〜30年
  • ステンレス:30〜50年
  • 銅板:50年以上

これらはあくまで「適切なメンテナンスが行われている場合」の話です。逆に言えば、メンテナンスを怠ると、数年で劣化が進むこともあります。

2. メンテナンスを怠るとどうなる?

金属屋根は耐久性が高い反面、風雨や紫外線、積雪などの自然環境に常にさらされています。メンテナンスを怠ることで、以下のようなリスクが生じます。

  • サビの発生
  • 塗膜の剥がれ
  • 雨漏りや腐食
  • 屋根材の変形・ズレ

特に雨漏りは、屋根裏や柱、壁など建物内部に深刻なダメージを与え、修繕費用も高額になります。早期発見・早期対応が鍵です。

3. 金属屋根の基本メンテナンス方法

① 定期点検(年1回が目安)

プロの業者による目視点検を行い、以下の点をチェックします。

  • 塗膜の劣化や剥がれ
  • 錆びや腐食の有無
  • 雨樋や金具の緩み・詰まり
  • 板金の浮き・ズレ

② 清掃作業

  • 落ち葉やゴミの除去:特に雨樋や谷部分に溜まりやすい
  • 汚れの拭き取り:表面のほこりや排気ガスによる汚れも劣化の原因

③ 塗装メンテナンス(10〜15年ごと)

塗膜が劣化した場合、再塗装することで防水性や美観を保つことができます。塗装には専用の金属屋根用塗料を使用することが重要です。

④ 部品の交換・補修

  • ビスや固定金具の交換
  • サビがひどい部分の板金補修
  • シーリング材の打ち直し

4. 寿命を延ばすためのコツ

① 早めの点検と小修理の積み重ね

「大きな不具合が出てから修理」ではなく、「小さな異変に早く気づき、早く直す」ことが寿命延長のカギ。放置はトラブルを深刻化させる原因になります。

② 雨樋や周辺設備の清掃も忘れずに

雨水の流れが悪いと、屋根に余計な水分が溜まり、サビや腐食を早めます。屋根だけでなく、雨樋や排水口の清掃もセットで行いましょう。

③ 台風・積雪後は必ずチェック

自然災害の後は、見えにくい部分でトラブルが発生していることがあります。破損やズレ、飛来物によるキズなどを確認し、必要があればすぐに補修を。

④ 信頼できる業者と長期的に付き合う

屋根は高所作業でリスクが高く、自己点検には限界があります。経験豊富な専門業者と定期的なメンテナンス契約を結ぶのも一つの方法です。

まとめ

金属屋根は非常に優れた建材ですが、その性能を最大限に活かすには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

点検・清掃・再塗装・部品の補修といった基本を押さえ、早めの対処を心がけることで、屋根は驚くほど長持ちします。

当社では、金属屋根の無料点検・メンテナンスのご相談を承っております。

今ある屋根を長く、美しく保つために、ぜひ一度ご相談ください!

建築板金のプロが解説!金属屋根・外壁・雨樋で家を守る方法

早いもので三月です。
厳しかった冬も終わりに近づき、山形も一歩一歩春に近づいてきました。

さて、皆さんはご自宅の屋根や外壁、雨樋についてどれくらい気にされていますか?

建物の外装は、日々の風雨や紫外線、雪などの自然環境から家を守る重要な役割を果たしています。

特に、金属屋根や外壁は耐久性が高く、メンテナンスも比較的容易なため、多くの住宅で採用されています。

しかし、「そろそろ屋根をリフォームしたい」「雨樋の調子が悪いけれど、どこに相談したらいいかわからない」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

今回は、建築板金の専門業者として、金属屋根・外壁・雨樋の施工やメンテナンスの重要性、選び方、そして施工の流れについてわかりやすく解説していきます。

建築板金とは?

建築板金とは、金属素材を使用して屋根や外壁、雨樋を施工する専門技術のことを指します。

具体的には、

  • 金属屋根の施工(ガルバリウム鋼板・ステンレス・銅など)
  • 外壁の施工(金属サイディングや窯業系の外壁)
  • 雨樋の取り付け・交換・補修

などが主な業務です。

建築板金の技術は、家を長く快適に保つために欠かせません。

特に、金属屋根や外壁は耐久性が高く、定期的なメンテナンスを行うことで50年以上持たせることも可能です。

金属屋根のメリットと施工のポイント

① 金属屋根のメリット

金属屋根には、多くのメリットがあります。

  • 耐久性が高い → 風雨や雪に強く、長期間の使用が可能。
  • 軽量で耐震性に優れる → 建物への負担が少なく、地震の際の揺れを軽減。
  • メンテナンスが容易 → 塗装の塗り替えや補修が簡単。
  • デザイン性が高い → スタイリッシュで現代的な仕上がりに。

② 金属屋根施工の流れ

金属屋根の施工には、以下のような流れがあります。

  1. 現地調査・ヒアリング
    • 屋根の状態を確認し、最適な施工方法を提案。
  2. 古い屋根材の撤去(必要に応じて)
  3. 防水シート(ルーフィング)の設置
    • 雨漏りを防ぐための大事な工程。
  4. 金属屋根材の取り付け
    • しっかりと固定し、隙間なく設置。
  5. 仕上げと点検
    • 施工後の最終チェック。

定期的な点検を行うことで、長く安心して住み続けることができます。

外壁の金属サイディング・窯業系外壁施工のポイント

外壁も屋根と同じように、風雨や紫外線から家を守る重要な役割を持っています。

① 金属サイディングのメリット

  • 防水性・耐久性が高い → 雨水の侵入を防ぎ、腐食しにくい。
  • デザインのバリエーションが豊富 → モダンな雰囲気やクラシックなスタイルにも対応。
  • 断熱性に優れる → 断熱材と組み合わせることで、冬は暖かく夏は涼しい環境に。

② 施工の流れ

  1. 外壁の現地調査・プラン作成
  2. 既存の外壁の処理
  3. 下地の施工(防水シートや断熱材の設置)
  4. 金属サイディングの取り付け
  5. 仕上げと点検

外壁のリフォームは見た目だけでなく、家の耐久性を向上させる重要な施工です。

雨樋の役割とメンテナンスの重要性

雨樋は、雨水をスムーズに排水し、外壁や基礎を守る重要な役割を持っています。

① 雨樋のメンテナンスが必要な理由

  • 詰まりや破損を放置すると、雨漏りや外壁の劣化の原因になる
  • 適切な排水がされないと、建物の基礎部分が傷む可能性がある
  • 雪や強風で外れたり歪んだりすることがあるため、定期的な点検が必要

② 雨樋の施工と修理の流れ

  1. 現地調査・診断
  2. 雨樋の清掃・修理または交換
  3. 新しい雨樋の取り付け
  4. 排水テスト・最終確認

定期的な点検とクリーニングを行うことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ ~建築板金のプロに相談を!~

金属屋根、外壁、雨樋は、建物の寿命を左右する重要な要素です。

しっかりとした施工と定期的なメンテナンスを行うことで、美しく丈夫な家を長持ちさせることができます。

当社では、豊富な経験と確かな技術で、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをしております。

  • 「屋根のリフォームを検討している」
  • 「外壁の見た目を一新したい」
  • 「雨樋の不具合を修理したい」

こういったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

無料相談・お見積もり受付中!

お客様のご希望に沿った最適なプランをご提案いたします。ぜひ、お問い合わせください!

冬の雪や凍結に耐える屋根の選び方

早いもので11月です。
この時期になると雪止め金具についての記事を書いてきましたが、今回は趣向を変えた内容にしようと思います。

冬の厳しい寒さと雪が降り積もる東北地方では、家を守る屋根の選び方が非常に重要です

特に、積雪による負荷や雪解け水による凍結といった問題は、屋根の寿命や安全性に大きな影響を与えます。

この記事では、冬の環境に耐えられる屋根材や構造の特徴、そしてその選び方について解説したいと思います。

冬に適した屋根材とは?

冬の気候に強い屋根を選ぶには、まず「どの屋根材が適しているか」を知ることが大切です。以下、いくつかの選択肢を紹介します。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金で耐久性に優れた屋根材です。
特に、雪の重みに強く、凍結による劣化が少ないため、積雪地域に適しています。

また、ガルバリウム鋼板は滑りやすい素材であるため、雪が自然に滑り落ちやすい特性があります。

これにより、屋根に雪が積もりにくく、雪の重さで屋根が痛むのを防いでくれます。

山形の内陸の地域では、最も使用されている屋根材だと思います。

ステンレス鋼板

ステンレス鋼板というと画像のようなものをイメージしがちですが、屋根材の場合は、この上に塗装をしますので、見た目はガルバリウム鋼板と大差ありません。

ステンレスは錆びにくく、耐久性に優れた素材です。
特に凍結による金属の劣化が気になる方には、ステンレス屋根も選択肢の一つです。

ただし、価格が高めなので、初期コストと耐久性のバランスを考慮して選ぶとよいでしょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、断熱性や防音性に優れた屋根材で、価格が手ごろなことも魅力です。

ただし、雪が滑りにくいため、雪下ろしが必要な場合があります。
そのため、積雪が少ないエリアや、定期的にメンテナンスできる方におすすめです。

おしゃれな見た目ではありますが、山形という地域にはあまり向いていないかもしれません。

屋根形状による違い

屋根材に加えて、形状も冬に適した屋根を作る上で重要な要素です。

急勾配の屋根

急勾配の屋根は雪が滑り落ちやすいため、屋根に積もる雪の量を減らすことができます。

特に、ガルバリウム鋼板などの滑りやすい屋根材と組み合わせることで、積雪が自然に落ちやすくなり、定期的な雪下ろしの負担を軽減できます。

ただし、雪が一度に落ちると周囲に危険が及ぶ可能性があるため、落雪対策も必要です。

平屋根や緩勾配の屋根

一方で、平らな屋根や緩やかな勾配の屋根は雪が積もりやすく、雪下ろしが必要になることがあります。

積雪の多いエリアでは、耐荷重を十分に考慮した設計が必須です。
勾配がゆるい屋根には、滑り止め機能を追加した雪止め金具などを設置すると安心です。

冬のメンテナンスのしやすさも重要

冬の気候に適した屋根を選ぶ際には、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
雪下ろしのしやすさや、雪止めの有無などを事前に確認しておきましょう。

雪止めの設置

屋根に雪止めを取り付けることで、雪が一度に大量に落ちるのを防ぐことができます。
特に、道路に面した家や、建物の近くに人が通る場合には必須です。

雪止めにはさまざまな種類があるため、屋根材や勾配に適したものを選ぶと良いでしょう。

メンテナンスのしやすい屋根材

積雪や凍結でダメージを受けやすい屋根材には、定期的なメンテナンスが欠かせません。

ガルバリウム鋼板やステンレスは比較的メンテナンスの頻度が少なく済むため、忙しい方や雪下ろしが難しい方に向いています。

アスファルトシングルなどは、冬場に痛みやすいため、点検や補修が必要になることがあります。

環境やコストも考慮したバランスの取れた選択

最後に、屋根の選び方にはコストと環境のバランスも欠かせません。

ガルバリウム鋼板やステンレスなどの高耐久素材は初期費用が高くなりますが、メンテナンス費用が少なく済む点が魅力です。

また、寒冷地の建築では断熱材の導入も検討することで、室内の暖かさを保ち、光熱費の節約にもつながります。

まとめ

冬の雪や凍結に耐える屋根を選ぶ際には、屋根材の特性、屋根の形状、メンテナンスのしやすさなど、さまざまな視点から考慮することが重要です。

特に東北地方の厳しい冬に対応するためには、ガルバリウム鋼板や急勾配の屋根など、雪や寒さに強い構造と素材を選ぶことで、安心して長く暮らせる住環境が整います。

屋根のことでお悩みがありましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。

高温による弊害とその対策:ガルバリウム鋼板屋根の利点を活かす方法

日本の夏は年々厳しさを増しており、住宅にとっても深刻な問題となっています。
今年2024年は、梅雨明けから、うだるような暑さが連日続いています。

そのような状況において、屋根は直射日光を受けるため、特に温度が高くなりやすい部位です。

これまでも暑さに関する記事を何度か書かせて頂きました。

今回は、高温による住宅への影響とその対策について考察し、ガルバリウム鋼板を使用した屋根材の魅力と共に具体的な解決策を提案します。

高温による住宅への影響

1.室内温度の上昇

高温の屋根は室内温度を上昇させ、居住環境を悪化させます。
特に夏場はエアコンの使用が増え、電気代が高騰する原因となります。

2.屋根材の劣化

高温は屋根材の劣化を早め、耐久性を低下させる可能性があります。
特に、木造住宅の場合、木材が熱で膨張・収縮を繰り返すことで歪みやひび割れが生じやすくなります。

3.熱中症のリスク

高温の屋根は、特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では、熱中症のリスクを高める要因となります。

ガルバリウム鋼板の利点

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを含む合金で作られており、以下のような利点があります。

1.高い耐熱性

ガルバリウム鋼板は、直射日光を反射する特性があり、屋根表面の温度を抑える効果があります。
これにより、室内温度の上昇を防ぐことができます。

2.優れた耐久性

耐食性が高く、錆びにくいため、長期間にわたって高温環境に耐えることができます。
また、他の屋根材に比べて軽量であり、建物への負担も少ないです。

3.美観と多様性

カラーバリエーションが豊富で、デザイン性にも優れているため、住宅の美観を損なわずに高機能な屋根を提供できます。

もし、ご自宅の屋根が「ガルバリウム鋼板ではない」もしくは、「よく分からない」という場合はお気軽にお尋ねください。

暑さ対策の具体例

1.屋根材の見直し

ガルバリウム鋼板の導入は、高温対策として非常に効果的です。
既存の屋根材からの交換を検討することで、上記の利点を享受できます。

2.屋根裏の改良

断熱材の追加や、屋根裏の換気システムの導入は、室内温度を効果的に抑える方法です。
断熱材により、屋根裏からの熱の侵入を防ぎ、換気システムにより熱気を排出することで、快適な室内環境を維持できます。

3.遮熱塗料の使用

ガルバリウム鋼板に遮熱塗料を塗布することで、さらに反射率を高め、屋根表面の温度を低下させることができます。
これにより、室内温度の上昇を抑え、エアコンの使用を減らすことができます。

4.遮熱フィルムの使用

窓に遮熱フィルムを貼ることで、屋内への熱の侵入を防ぎます。
特に南向きの窓に効果的で、室内の温度を抑えることができます。

まとめ

高温による住宅への影響は深刻ですが、適切な対策を講じることで快適な住環境を維持することができます。

ガルバリウム鋼板は、その優れた耐熱性と耐久性により、効果的な屋根材として注目されています。

また、屋根裏の改良や遮熱塗料の使用など、さまざまな対策を組み合わせることで、より一層の効果が期待できます。

今夏の暑さ対策として、ぜひガルバリウム鋼板の導入を検討してみてください。


弊社では、ガルバリウム鋼板を使用した屋根材の施工を専門としております。

高品質な施工と丁寧なアフターサービスで、お客様の快適な住環境をサポートいたします。

お見積もりやご相談はお気軽にお問い合わせください。

木造住宅におけるガルバリウム鋼板屋根の梅雨対策:雨漏り、湿気、錆びの問題について

梅雨は、木造住宅の屋根にとって、特に重要な時期です。

日本の梅雨は、長期間にわたる持続的な雨と高湿度が特徴で、屋根の健康状態を維持するために特別な注意が必要です。

ここでは、ガルバリウム鋼板の屋根を使用している木造住宅に焦点を当て、雨漏り、湿気、錆びの問題について詳しく説明し、それらの問題に対する対策をご紹介します。

雨漏りの予防と対策

梅雨時期の最大の懸念の一つは雨漏りです。

ガルバリウム鋼板の屋根は耐久性が高いものの、設置の際にわずかな隙間や施工ミスがあると、雨水が侵入しやすくなります。

定期的な点検とメンテナンス

専門業者による屋根の点検を行いましょう。
特に接合部や屋根の縁など、雨水が浸入しやすい箇所を重点的にチェックします。

防水シールの確認と更新

ガルバリウム鋼板の接合部には、防水シールが施されていることもあります。
これらのシールは時間とともに劣化するため、定期的に状態を確認し、必要に応じて再シールを行います。

雨樋の清掃

雨樋に詰まりがあると、雨水が溢れて屋根や壁に浸入するリスクが高まります。
特に落ち葉やゴミがたまりやすい場所は、こまめに掃除をしましょう。

湿気による影響と対策

木造住宅において、湿気は構造材にダメージを与える大きな要因です。

湿気が溜まると、木材が腐食したり、カビが発生するリスクが高まります。

通気性の確保

屋根裏の通気を十分に確保することが重要です。
通気口や換気ファンを適切に配置し、湿気がこもらないようにしましょう。

断熱材の選択

屋根下に設置する断熱材は、湿気を吸収しにくく、通気性のあるものを選ぶことが望ましいです。
これにより、湿気が断熱材に溜まるのを防ぎます。

適切な換気の維持

室内の換気も重要です。
特に梅雨時期は、換気扇やサーキュレーター、除湿器を活用し、湿度を管理しましょう。

錆びの予防と対策

ガルバリウム鋼板は錆びに強い素材ですが、長期間放置すると錆びが発生することがあります。

特に、塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域では注意が必要です。

表面の清掃

ガルバリウム鋼板の表面に汚れや異物が付着すると、錆びの原因になることがあります。
定期的に水洗いや拭き掃除を行い、清潔な状態を保ちましょう。

傷の補修

表面に傷がつくと、そこから錆びが進行することがあります。
傷を見つけたら、早めに補修することが重要です。
傷の補修には、専用のタッチアップペイントを使用するのが効果的です。

防錆剤の塗布

屋根全体に防錆剤を塗布することで、錆びの発生を抑えることができます。
特に接合部や縁部分など、錆びやすい箇所には念入りに防錆処理を施しましょう。

梅雨に備える準備

7/4現在、梅雨入りしてしまっているため、備える準備という表現には語弊があるかもしれません。

しかし、以下の点に注意しておくことで、屋根の健康を保ち、大きなトラブルを未然に防ぐことが出来ます。

専門家による点検

自分で点検するのも良いですが、プロの目で詳細なチェックを受けることをお勧めします。
隠れた問題や見落としがちな箇所を見つけ出すことができます。

予防的メンテナンス

問題が発生する前に予防的なメンテナンスを行うことが、長期的なコストを抑えるための鍵です。
特にガルバリウム鋼板の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

まとめ

ガルバリウム鋼板の屋根は、耐久性と美観を兼ね備えた優れた素材ですが、梅雨時期には特有の課題が発生します。

雨漏り、湿気、錆びといった問題に対する適切な対策を講じることで、梅雨の影響を最小限に抑え、木造住宅の快適な住環境を維持することができます。

私たちの専門的な知識と経験を活かし、皆様の屋根を守るお手伝いをさせていただきます。

ご相談や点検のご依頼は、お気軽にお問い合わせください。

【下地材の常識が変わる!?】話題のルーフラミテクトEXを使用してみました

以前「ルーフィング」について、記事を書きました。

役割については、上の記事を読んでいただけたら幸いです。

先日、これまでのルーフィングの常識を打ち破る新たなアイテムを使用しました。
その名も「ルーフラミテクトEX」です。

この記事では、ルーフラミテクトEXについて、存分に書かせていただきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

「ルーフラミテクトEXについて」と「使用に至る経緯」

福井に本社を構える、セーレン株式会社が販売している商品です。

原料に特殊な樹脂を使用しており、非アスファルト系ルーフィングではじめて自己止水機能をもたせることに成功した、画期的で素晴らしい製品です。

同製品は、10年ほど前にも市場には出回っていましたが、高価格だったため、なかなか手が出せず、我々建築板金業者は、主流であったアスファルト製のルーフィングを使用してきました。

昨今のあらゆるモノの値段の高騰により、アスファルト系ルーフィングも例に漏れず、値上げとなりました。

ところが、もともと高価格だったルーフラミテクトEXの値上げ幅は小さかったため、アスファルト系ルーフィングの一部の製品と同等程度の価格となったのです。

さらに当社がお付き合いさせて頂いている仕入れ業者の一社である、株式会社セキノ興産様より、強く勧められたことで、使用するに至りました。

ルーフラミテクトEXの一番の特徴

まず、一番の特徴は「すごく軽い」ことです。

「すごく」と強調した理由を、従来のアスファルト系ルーフィングを例にご説明します。

  • 通常のルーフィング:21m巻きで23kg
  • 上記のものより丈夫なルーフィング:18m巻きで18kg

上記に対して、ルーフラミテクトEXは「40m巻きで10kg」です。

巻き数が多く、軽いことは、我々職人にとってはメリットしかありません。
理由は様々ですが、主に以下のことが挙げられます。

  • 足場を使って上の階に担いで運ぶ際にも軽いことはありがたい
  • 40mという巻き数によってトータルの使用本数が少なくて済む

何が言いたいかと言いますと、これまでのルーフィングは、とにかく重いのが難点でした・・。

その他の特徴

軽さ以外にも特徴はあります。

破けたり、折った際に割れたりしない、さらにはベタつかないことです。

この現象は、アスファルト系ルーフィングではよく見られます。

破れや折れの箇所には、上にもう一枚ルーフィングを重ねるなどして対処するため、その分、材料コストが上がります。

また夏場のベタつきは酷いです。
ルーフィングのそこかしこに靴跡が残ってしまいます・・。

そのような点からも、ルーフラミテクトEXは本当に良いことづくめだと思います。

まとめ

今回ご紹介したルーフラミテクトEXは、施主様というよりは、我々業者にとってメリットの大きい製品です。

しかし、施工性の向上は結果的に工期の短縮や、細部に掛ける時間に充てるなど、プラスの方向に作用します。

当社では、資材や道具など、良いものは積極的に使用していき、施主様、建設会社様にご満足頂ける仕事を追求し続けていく所存でございます。

屋根、外壁、雨樋など、お困りごとがありましたら、お気軽に当社にお尋ねください。

山形県内の「金属屋根」or「瓦屋根」の割合と動向について考察します

以前、屋根の材料屋さんから、このような話を聞いたことがあります。

「屋根を売る仕事をしてる」と言うと、ほとんどの人が「瓦を売ってるの?」と返したそうです。

実際、山形市内などでは、ガルバリウム鋼板と呼ばれる金属屋根が主流で、瓦屋根の住宅を見かけることは、ほとんどありません。

そんな話を思い出したので、この記事では、山形県内における金属屋根と瓦屋根の割合や、屋根材の動向について、文献を参考に考察してみようと思います。

全国的な屋根材の出荷動向

日本金属屋根協会」様ホームページより引用

2011年からの出荷動向を比較すると、金属屋根材はほぼ横ばいであるのに対し、粘土瓦は減少の一途を辿っています。

別の文献を参考に、減少の理由を調べてみたところ、以下の要因が挙げられるようでした。

  • 1995年、阪神・淡路大震災の時のメディアの報道による印象の悪化
    (瓦は飛ばされるイメージがついた)
  • 家に対する考え方が「財産」から「消耗品」に変わった
    (コストの掛け方の変化、長寿命&高コストの瓦から、そこそこの寿命&低コストの金属屋根へ移行)
  • 家に対する優先度
    (内装にコストを掛ける傾向がさらに強くなった)

瓦屋根は初期コストが高い反面、長寿命であったり、メンテナンスが低コスト(部分修理が可能)というメリットもあるようですが、それを上回る価値観や考え方によって、減少傾向になってしまったようです。

山形県内の屋根材について

言わずもがなですが、山形の冬には「雪」という天敵が存在します。

以前から、何度か記事にしている通り、家の屋根全体で、雪の重量は数トンにまで及ぶほど重いため、屋根から降ろすことを最優先に考えなければいけません。

それに適した屋根材が金属屋根と言えます。
(むしろ、瓦は凹凸が多く積雪には不向きなのかもしれません)

山形市内に瓦屋根の住宅が一軒もないわけではありませんが、多く見られる地域として、鶴岡・酒田などの海岸部の住宅が挙げられます。

  • 風が強い
  • 潮風の影響

これらの要因から、重量が軽く、塩分によって錆が発生する金属屋根よりも瓦屋根の使用率が高い傾向にあると言えると思います。

「金属」と「瓦」屋根の割合

割合については、山形県のホームページの統計データを元に推測してみようと思います。

令和5年8月現在、庄内地域の世帯数は99,033となっており、山形県全体の世帯数401,548の約25%となっています。

その世帯全てが瓦屋根ではないはずなので、10〜15%の住宅が瓦屋根であると予想ができます。

残りの全てが金属屋根というわけではないと思いますので、およそ65〜70%程度が金属屋根で、残りの約20%がその他の材料(スレートなど)であると推測します。

山形の自然環境や、瓦職人の不足などの様々な要因から、今後金属屋根の割合は増加傾向を辿ると思われます。

まとめ

「金属屋根」と「瓦屋根」についてデータを交えて考察・推測してみました。

当社は金属屋根施工の建築板金業者でございます。
山形の積雪を考慮した施工を熟知しております。

新築・補修・屋根替えなどでお困りの際は、お気軽にご相談をお待ちしています。

【屋根散水?】異常な暑さに対抗するための方法と注意点をご紹介します

今年の夏は本当に暑いですね・・。
気温も去ることながら、夕立ちやゲリラ豪雨も少ないため、1日を通して気温が下がるタイミングが無いような状況です。

さて、こう暑い日が続くと「どうにかならないか」と思うのが、人間のサガです。
ネットで「屋根 夏」などと検索すると、「散水」という言葉を見かけます。

「屋根散水」は、山形ではあまり聞きなれない言葉ですが、業者に相談してみよう、もしくは、ご自身でやってみようとお考えの方は一度この記事に目を通していただき、ご検討の参考にしていただけたら幸いです。

屋根散水とその効果について

原理は「打ち水」と同様で、屋根に水を撒くことで、気化熱を発生させて、少しでも温度を下げようとすることです。

実例としては、主に大型の工場や、社屋、農場(牛舎や豚舎など)でスプリンクラー設備を屋根に取り付けて散水を行っているようです。

およそ、2〜4度ほどの室内温度の低下の効果があるようです。

コスト的にもエアコンのみで温度を管理するより、パフォーマンスに優れているようで、数万円から10数万円のコストダウンに成功したという報告もあるとのことです。

しかし、一般住宅ではあまり実例がないようです。
まして、雪国山形では、冬のことを考えると散水設備の設置は現実的ではないかもしれません。

ご自身で屋根に水を撒く際に気をつけて欲しいこと

ここまでは一般住宅で設備を取り付けしてまでの散水はちょっと・・・というお話をさせて頂きました。

そこで、考えられる方法としては「ご自身でホースを使って水を撒く」ことではないでしょうか。

この時の注意点を紹介させて頂きます。

基本的に屋根というのは、雨や風から建物を守るつくりになっています。
雨は空(上)から降って、屋根を伝って、雨樋を通り、地面(下)に排水されていくものです。

ご自身でホースで撒くとなると、おそらく下から上に向かって、水の勢いをつけて散水することになるかと思います。

ここが、要注意ポイントとなります。

我々、板金業者が施工した屋根は、雨漏り等が無いように万全の施工を行いますが、残念ながら完全防水ではありません。

材料の接合面や、軒先や端面(小口、ケラバなどと言います)に長時間水圧が掛かってしまうと、水が侵入し、万が一の水漏れが無いとは言い切れません。

結局、何が言いたいかと言いますと、下から上にではなく、上から下に水を撒いて頂きたいということです。

しかし、庭の草木に水やりをするついでに屋根にも撒くくらいならまだしも、わざわざ屋根に上がり、水を撒くのは体力的にも安全の観点から見ても、現実的ではないように感じます。

その他の暑さ対策

以前の記事でもご紹介しましたが、屋根には遮熱性の高い材料が存在します。

多少、お値段は張ってしまいますが、危険を冒して屋根に上がって散水するよりも、現実的な暑さ対策の手段だと思います。

「うちの屋根はまだ新しいから交換はちょっと」という方も、遮熱塗料を使用した塗装という手段もありますのでご安心ください。

暑さにお困りの方は、一度お気軽に当社にご相談ください。

まとめ

屋根の暑さ対策のひとつである「屋根散水」についてと、ご自身で行う場合の注意点を書きました。

天気予報を見る限り、まだまだ暑さは続くようですので、くれぐれも熱中症などにはお気をつけてお過ごしください。

【意外と重い?】屋根材の重量と厚さについてお伝えします

梅雨入りからしばらくたったものの、雨が降るというよりは、暑い日が続いています。

暑くなると冬が恋しくなります。
(冬になると、一日も早い雪解けと、春の訪れを願ってしまいますが・・)

本日は趣向を変えた記事を書いてみようと思います。

ずばり「屋根の重さ」と「屋根材の厚み」についてです。
以前、記事内で軽く触れtたことはありますが、今回は少し詳細に解説をしたいと思いますので、もし宜しければ最後までお付き合いください。

「屋根材」は「鉄」です

一般住宅の屋根材の場合、主に厚さ0.35mmのカラー鋼板(鉄板)が用いられます。

画像のように鉄板は製鉄所で生産されます。
初めは、鉄が赤くなるほどの高温で熱して、板状に延ばしていきます。

前述した通り、厚さが0.35mmとかなり薄いです。
そのため、冷間圧延という方法で薄い鉄板を作成していきます。
(冷間という名称ですが、冷やすわけではなく常温で圧延していきます)

ここで作られたものをコイル状(トイレットペーパーのような感じ)に丸めたものが、カラー鋼板の原板となります。

ただ、冷間圧延したものにそのまま塗装してしまうと、耐食性が劣ってしまうため、現在は表面のメッキ処理を行い、ガルバリウム鋼板というものを製造し、その上にカラー塗装を施すのが一般的となっています。

屋根材の重さ

先にお伝えした通り「屋根材=鉄」です。
そして「鉄=重い」です。

しかし、厚さは、たったの0.35mmです。
それでも重いのでしょうか?
計算してみます。

鉄の比重は7.85です。
(つまり1立方センチメートル当たりの重さは7.85gになります)

一般住宅の屋根面積はおおよそ120平方メートルくらいなので、ザックリ計算すると以下のようになります。

7.85 x 0.35 x 120 = 約330kgとなります。
(ただの板状の場合の重量)

ただし、屋根材というのは折り曲げされた加工品であるため、その分を加味すると、実際の重量は500~600kg程度と推定出来ます。

個人的にはこの数字は重いと感じています。
しかし、軽すぎても飛ばされる心配などもあるため、建築材料としては適度な重量と言えるかもしれません。

ちなみに瓦屋根は、同じ面積の場合、金属屋根に比べて約10倍重いそうです。

建物による屋根材の違い

一般住宅の場合、厚さは0.35mmとお伝えさせて頂きましたが、0.4mmを使用する場合もあります。

その場合、強度や耐久性は上がりますが、予算や重量も上がることになります。

カーポートなどの屋根は0.6~0.8mmの折板・ルーフデッキと呼ばれるものが使用されています。

工場などの大型物件では、0.6~1.2mm程度の暑さの鉄板が使用されます。

このように建物によっても使われる材料の厚さは違います。

まとめ

ここまでご紹介させていただいたように、屋根材はなかなか重いという事がお分かりいただけたのではないでしょうか?

よく行くスーパーの屋根の重量を、なんとなく計算してみるのも面白いと思いますよ。

当社は屋根施工のプロフェッショナルです。

物件の大小問わず、お悩みの際はお気軽にお問い合わせお待ちしております。

【屋根も換気】ジメジメした日の湿度の高い空気は棟換気で外に排出しましょう

以前の記事で、屋根はとても熱くなり、天井裏(屋根裏)にも空気がこもるため、屋根材を見直してみませんか?という内容をお伝えさせて頂きました。

今回の記事では、屋根裏にこもった空気を外気に排出する役割を担う「棟換気」というものをご紹介したいと思います。

棟換気とは

そもそも屋根裏のスペースというのは、雨漏りをしてはいけないので、木材が下地として使われた(完全ではないですが)密閉空間になっています。

その木下地の上に、ルーフィングと呼ばれる下地材が敷かれ、さらに屋根が施工されるため、密閉度はさらに高まります。

その木材に、主に長方形の穴を開け、空気を上方向に逃がしてあげようという考えのもとに、穴に蓋をするための部材のことを「棟換気」と言います。

ここで、1つ疑問が生まれます。

「穴を開けたら雨漏りするんじゃないの?」

という事です。

当然、穴が開いていない状態と比較してしまうと、リスクは上がるかもしれません。
しかし、雨が入らないよう「雨仕舞」を徹底するのが職人の腕の見せ所です。

まず雨漏りはしないと思って頂いて大丈夫です。
それ以上に空気を排出出来るという事は、余りあるメリットと言えます。

さらに、湿った空気を排出することは、木材の寿命を延ばすことに直結しますので、ご自宅に長く大切に住むことが出来ると言えると思います。

棟換気の種類

ケイミューというメーカーさんのサイトによると、様々な棟換気が販売されていますが、基本的には上の画像のように、屋根の最上部の尖った部分(棟と呼びます)に施工するのが、一般的です。

屋根の形状によって、棟に施工するのが困難な場合には、以下のような製品も販売されています。

つまりは、どのような屋根形状であっても棟換気を取り付けることは、可能と言えると思います。

これから梅雨入りし、夏に向けてどんどん暑くなっていきます。

取り付けのタイミングとしては、今がベストだと思います。
その際は実績豊富な当社にぜひお尋ね頂けたら幸いです。

まとめ

棟換気についていかがでしょうか?

屋根にとって必須のアイテムではありませんが、付けることで得られるメリットは大きいです。

この機会にぜひご検討ください。

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