知らないと損!金属屋根のメンテナンス方法と寿命を延ばすコツ

近年、耐久性とデザイン性の高さから注目を集めている「金属屋根」。

特にガルバリウム鋼板や銅、ステンレスなどの金属素材は、一般住宅から商業施設まで幅広く採用されています。

しかし、どんなに優れた素材でも、適切なメンテナンスを行わなければ本来の性能を十分に発揮できません。

今回は、金属屋根を長持ちさせるためのメンテナンス方法と、寿命を延ばすための具体的なコツを解説します。

「気づいたら雨漏り…」といった事態を防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください。

1. 金属屋根の寿命はどれくらい?

金属屋根の寿命は、使用する素材や施工方法、環境条件によって異なりますが、以下が一般的な目安です。

  • ガルバリウム鋼板:20〜30年
  • ステンレス:30〜50年
  • 銅板:50年以上

これらはあくまで「適切なメンテナンスが行われている場合」の話です。逆に言えば、メンテナンスを怠ると、数年で劣化が進むこともあります。

2. メンテナンスを怠るとどうなる?

金属屋根は耐久性が高い反面、風雨や紫外線、積雪などの自然環境に常にさらされています。メンテナンスを怠ることで、以下のようなリスクが生じます。

  • サビの発生
  • 塗膜の剥がれ
  • 雨漏りや腐食
  • 屋根材の変形・ズレ

特に雨漏りは、屋根裏や柱、壁など建物内部に深刻なダメージを与え、修繕費用も高額になります。早期発見・早期対応が鍵です。

3. 金属屋根の基本メンテナンス方法

① 定期点検(年1回が目安)

プロの業者による目視点検を行い、以下の点をチェックします。

  • 塗膜の劣化や剥がれ
  • 錆びや腐食の有無
  • 雨樋や金具の緩み・詰まり
  • 板金の浮き・ズレ

② 清掃作業

  • 落ち葉やゴミの除去:特に雨樋や谷部分に溜まりやすい
  • 汚れの拭き取り:表面のほこりや排気ガスによる汚れも劣化の原因

③ 塗装メンテナンス(10〜15年ごと)

塗膜が劣化した場合、再塗装することで防水性や美観を保つことができます。塗装には専用の金属屋根用塗料を使用することが重要です。

④ 部品の交換・補修

  • ビスや固定金具の交換
  • サビがひどい部分の板金補修
  • シーリング材の打ち直し

4. 寿命を延ばすためのコツ

① 早めの点検と小修理の積み重ね

「大きな不具合が出てから修理」ではなく、「小さな異変に早く気づき、早く直す」ことが寿命延長のカギ。放置はトラブルを深刻化させる原因になります。

② 雨樋や周辺設備の清掃も忘れずに

雨水の流れが悪いと、屋根に余計な水分が溜まり、サビや腐食を早めます。屋根だけでなく、雨樋や排水口の清掃もセットで行いましょう。

③ 台風・積雪後は必ずチェック

自然災害の後は、見えにくい部分でトラブルが発生していることがあります。破損やズレ、飛来物によるキズなどを確認し、必要があればすぐに補修を。

④ 信頼できる業者と長期的に付き合う

屋根は高所作業でリスクが高く、自己点検には限界があります。経験豊富な専門業者と定期的なメンテナンス契約を結ぶのも一つの方法です。

まとめ

金属屋根は非常に優れた建材ですが、その性能を最大限に活かすには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

点検・清掃・再塗装・部品の補修といった基本を押さえ、早めの対処を心がけることで、屋根は驚くほど長持ちします。

当社では、金属屋根の無料点検・メンテナンスのご相談を承っております。

今ある屋根を長く、美しく保つために、ぜひ一度ご相談ください!

【リフォーム】外壁塗装と金属サイディング、どっちがいい?費用と耐久性で比較!

外壁のリフォームを検討していると、よく耳にするのが「外壁塗装」と「金属サイディング」。

どちらが本当に自宅に適しているのか、迷う方も多いのではないでしょうか? どちらにもメリット・デメリットがあり、建物の状態や今後のライフプランによって最適な選択が変わってきます。

今回は、費用・耐久性・メンテナンス性などの観点から、外壁塗装と金属サイディングを徹底比較し、それぞれの特徴と選び方をわかりやすく解説します。

1. 外壁塗装とは?

外壁塗装は、既存の外壁に塗料を塗り重ねて保護・美観を保つリフォーム方法です。

ヒビ割れや色あせを修復しつつ、住宅を紫外線や雨風から守る役割があります。

メリット

  • 比較的低コストで施工可能
  • カラーバリエーションが豊富
  • 工期が短め(約一週間程度)

デメリット

  • 約10年ごとに再塗装が必要
  • 劣化が早い素材だと下地ごと傷みやすい
  • 雨漏り対策としては限定的

2. 金属サイディングとは?

金属サイディングは、外壁の上に軽量な金属製のパネルを張り付ける工法です。

ガルバリウム鋼板など耐久性の高い素材が多く、断熱材が一体化した製品もあります。

メリット

  • 耐久性が高く、20〜30年持つ
  • 断熱性・防音性に優れる
  • 下地の劣化があってもカバーできる
  • 雨漏り予防にも効果的

デメリット

  • 初期費用が高め(外壁塗装の約2〜3倍)
  • 金属特有の見た目に好みが分かれる
  • 外壁の重量が増す場合もある

3. 費用の比較

項目外壁塗装金属サイディング
初期費用(30坪)約80〜120万円約200〜300万円
耐用年数約10年約20〜30年
メンテナンス頻度約10年ごとに必要ほぼ不要(点検のみ)
ランニングコスト(30年間)約240〜360万円初期費用のみでOKな場合が多い

※使用する塗料やサイディング材の種類、建物の状態によって変動あり。

4. こんな人には外壁塗装がおすすめ!

  • 初期費用を抑えたい
  • すぐにでも外壁の美観を整えたい
  • 色の自由度を求める
  • 10年以内に建て替えや売却を検討している

外壁塗装は費用面での負担が軽いため、短期的な視点でのメンテナンスには非常に向いています。

5. こんな人には金属サイディングがおすすめ!

  • 長期的に安心できる外壁にしたい
  • 雨漏りや断熱性も強化したい
  • 将来的なメンテナンスコストを抑えたい
  • 外観をガラリと変えたい

金属サイディングは、初期費用はかかりますが、30年以上メンテナンスフリーになることも多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

6. 外壁リフォームを失敗しないために

どちらを選ぶにしても、重要なのは「今の建物の状態を正しく知る」ことです。

塗装が可能な外壁か、下地の劣化が進んでいないかなど、プロの診断を受けた上で最適な方法を選びましょう。

また、施工業者の実績や保証内容もチェックポイントです。

当社では、現地調査からお見積もりまで無料で対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

外壁塗装と金属サイディングにはそれぞれ異なる特徴があります。

費用だけでなく、耐久性や将来のメンテナンスも考慮して選ぶことが大切です。

“今の家に合った最善の選択”をするために、まずはプロの目による診断を受けてみませんか?

当社では、お客様一人ひとりに最適な外壁リフォームをご提案いたします。

雨樋のトラブルを放置するとどうなる?修理のタイミングと対策法

雨樋(あまどい)は、屋根から流れ落ちる雨水を集めて地面に排水するための大切な設備です。

しかし、日常生活の中で雨樋の状態を意識する機会は少なく、気づいたときには大きなトラブルに発展していることも少なくありません。

今回は、雨樋のトラブルを放置するリスクや、修理の適切なタイミング、そしてトラブルを防ぐための対策について詳しく解説します。

雨樋のトラブルを放置するとどうなる?

① 雨漏りや建物の劣化が進む

雨樋が詰まったり破損したりすると、雨水が正しく流れず、屋根や外壁から直接地面に流れ落ちてしまいます。これにより、以下のような問題が発生します。

  • 屋根裏や壁内部への雨漏り
  • 外壁の劣化や腐食
  • 基礎部分のコンクリート劣化
  • シロアリ被害のリスク増大

特に、基礎部分が常に水にさらされると、家全体の耐久性が損なわれ、修理費用が高額になる恐れがあります。

② カビやコケの発生

雨樋の詰まりや水漏れが続くと、外壁に水がかかり続け、湿気が溜まりやすくなります。その結果、カビやコケが発生し、見た目が悪くなるだけでなく、壁材自体の劣化も進行します。

③ 害虫や害獣の巣窟に

詰まった雨樋には落ち葉やゴミが溜まりやすく、そこに水が溜まることでボウフラや害虫が発生するリスクが高まります。

さらに、野鳥や小動物が巣を作ることもあり、害獣被害に発展するケースも見られます。

雨樋トラブルの原因とは?

雨樋トラブルの主な原因として、以下の点が挙げられます。

  • 落ち葉やゴミの蓄積
  • 経年劣化や破損
  • 強風や雪の影響
  • 設置不良や勾配不足

これらが複合的に絡むことで、排水不良や破損が起こりやすくなります。

修理のタイミングとチェックポイント

① 雨樋の異常サイン

以下のサインが見られた場合、すぐに点検や修理を検討しましょう。

  • 雨水が溢れている、または地面に直接流れ落ちている
  • 雨樋が傾いている、外れている
  • 接合部から水漏れが発生している
  • 雨樋が錆びている、ひび割れている

② 修理のタイミング

  • 定期点検(年1~2回)
  • 台風や大雪の後
  • 築年数が10年以上経過したとき

これらのタイミングで適切に点検を行うことで、重大なトラブルを未然に防げます。

トラブルを防ぐためのメンテナンス方法

① 定期的な掃除と点検

  • 落ち葉除去:特に秋口に積もりやすい
  • 高圧洗浄:詰まりや汚れを一掃
  • 専用カバーの取り付け:落ち葉が溜まりにくくなる

② 専門業者による点検

自分で確認が難しい高所作業は、プロに依頼するのが安全です。当社では、無料点検や簡単なメンテナンスから対応しております。

③ 定期メンテナンスプランの活用

一度に修理を行うより、定期的なメンテナンスプランを活用したほうがコストを抑えられます。ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ 〜雨樋のトラブルは早めに対策を〜

雨樋のトラブルは放置すると家全体の劣化に直結し、大きな修繕費用がかかってしまいます。異常を見つけたら早めに対応することで、家を長持ちさせることができます。

当社では、雨樋の点検・清掃・修理を迅速かつ丁寧に行っております。まずは無料相談でお気軽にご連絡ください。トラブルを未然に防ぎ、大切な住まいを守りましょう!

建築板金のプロが解説!金属屋根・外壁・雨樋で家を守る方法

早いもので三月です。
厳しかった冬も終わりに近づき、山形も一歩一歩春に近づいてきました。

さて、皆さんはご自宅の屋根や外壁、雨樋についてどれくらい気にされていますか?

建物の外装は、日々の風雨や紫外線、雪などの自然環境から家を守る重要な役割を果たしています。

特に、金属屋根や外壁は耐久性が高く、メンテナンスも比較的容易なため、多くの住宅で採用されています。

しかし、「そろそろ屋根をリフォームしたい」「雨樋の調子が悪いけれど、どこに相談したらいいかわからない」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

今回は、建築板金の専門業者として、金属屋根・外壁・雨樋の施工やメンテナンスの重要性、選び方、そして施工の流れについてわかりやすく解説していきます。

建築板金とは?

建築板金とは、金属素材を使用して屋根や外壁、雨樋を施工する専門技術のことを指します。

具体的には、

  • 金属屋根の施工(ガルバリウム鋼板・ステンレス・銅など)
  • 外壁の施工(金属サイディングや窯業系の外壁)
  • 雨樋の取り付け・交換・補修

などが主な業務です。

建築板金の技術は、家を長く快適に保つために欠かせません。

特に、金属屋根や外壁は耐久性が高く、定期的なメンテナンスを行うことで50年以上持たせることも可能です。

金属屋根のメリットと施工のポイント

① 金属屋根のメリット

金属屋根には、多くのメリットがあります。

  • 耐久性が高い → 風雨や雪に強く、長期間の使用が可能。
  • 軽量で耐震性に優れる → 建物への負担が少なく、地震の際の揺れを軽減。
  • メンテナンスが容易 → 塗装の塗り替えや補修が簡単。
  • デザイン性が高い → スタイリッシュで現代的な仕上がりに。

② 金属屋根施工の流れ

金属屋根の施工には、以下のような流れがあります。

  1. 現地調査・ヒアリング
    • 屋根の状態を確認し、最適な施工方法を提案。
  2. 古い屋根材の撤去(必要に応じて)
  3. 防水シート(ルーフィング)の設置
    • 雨漏りを防ぐための大事な工程。
  4. 金属屋根材の取り付け
    • しっかりと固定し、隙間なく設置。
  5. 仕上げと点検
    • 施工後の最終チェック。

定期的な点検を行うことで、長く安心して住み続けることができます。

外壁の金属サイディング・窯業系外壁施工のポイント

外壁も屋根と同じように、風雨や紫外線から家を守る重要な役割を持っています。

① 金属サイディングのメリット

  • 防水性・耐久性が高い → 雨水の侵入を防ぎ、腐食しにくい。
  • デザインのバリエーションが豊富 → モダンな雰囲気やクラシックなスタイルにも対応。
  • 断熱性に優れる → 断熱材と組み合わせることで、冬は暖かく夏は涼しい環境に。

② 施工の流れ

  1. 外壁の現地調査・プラン作成
  2. 既存の外壁の処理
  3. 下地の施工(防水シートや断熱材の設置)
  4. 金属サイディングの取り付け
  5. 仕上げと点検

外壁のリフォームは見た目だけでなく、家の耐久性を向上させる重要な施工です。

雨樋の役割とメンテナンスの重要性

雨樋は、雨水をスムーズに排水し、外壁や基礎を守る重要な役割を持っています。

① 雨樋のメンテナンスが必要な理由

  • 詰まりや破損を放置すると、雨漏りや外壁の劣化の原因になる
  • 適切な排水がされないと、建物の基礎部分が傷む可能性がある
  • 雪や強風で外れたり歪んだりすることがあるため、定期的な点検が必要

② 雨樋の施工と修理の流れ

  1. 現地調査・診断
  2. 雨樋の清掃・修理または交換
  3. 新しい雨樋の取り付け
  4. 排水テスト・最終確認

定期的な点検とクリーニングを行うことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ ~建築板金のプロに相談を!~

金属屋根、外壁、雨樋は、建物の寿命を左右する重要な要素です。

しっかりとした施工と定期的なメンテナンスを行うことで、美しく丈夫な家を長持ちさせることができます。

当社では、豊富な経験と確かな技術で、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをしております。

  • 「屋根のリフォームを検討している」
  • 「外壁の見た目を一新したい」
  • 「雨樋の不具合を修理したい」

こういったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

無料相談・お見積もり受付中!

お客様のご希望に沿った最適なプランをご提案いたします。ぜひ、お問い合わせください!

【AIと職人の融合】建築板金業の未来を考察します

近年、AI(人工知能)の発展が著しく、さまざまな業界で活用が進んでいます。

製造業や建築業でもAIを導入する動きが見られる中、職人の世界にAIがどのように影響を与えるのか、建築板金業の視点から考察してみたいと思います。

現在のAI活用状況

現状、当社ではChatGPTに質問する程度で、業務にはほとんど活用できていません。

職人の技術が求められる分野では、AIの導入が難しいと考えられがちですが、実際にはどのような活用方法が考えられるのでしょうか。

AIが活用できそうな業務

1. 経理業務

経理全般では、従来の会計ソフトやクラウドサービスを活用して、十分対応できているのですが、以下の項目にAIを活用できるかもしれません。

  • 経費管理の自動化:AIがレシートを読み取り、経費として自動分類
  • 請求書の自動作成:取引履歴をもとに適切な請求書を自動作成
  • 支払い期日の管理:AIが支払いスケジュールを最適化し、リマインドを通知

費用次第ですが、対効果を考えると、とりあえずは現状のままでいいかもしれません。

2. 見積もり作業の支援

建築板金業では、屋根形状や材料の違いにより、見積もりが一律ではありません。
AIがどの程度サポートしてくれるのでしょうか。

  • 過去のデータを活用した自動見積もり:類似案件を学習、概算見積もりを作成
  • 材料コストの自動計算:最新の市場価格を基に最適な材料費を算出
  • 施工時間の予測:過去の作業時間データを基に、施工期間を自動推定

これらを実現するには、自社開発やインフラ整備、カスタマイズなどが必要となるため、コストを考えると従来通り自身で見積もりを行う方が現実的かもしれません。

AIを積極的に活用したい分野

職人の技術が求められる現場作業へのAI導入は、最も大きな課題です。

現在、現場作業は職人の経験と技術に大きく依存しており、完全な自動化は困難ですが、AIを補助的に活用する方法が考えられると思います。

1. AR(拡張現実)とAIによる施工支援

  • 施工手順のガイド:ARグラスを使用し、AIがリアルタイムで作業手順を指示
  • 現場の測定とデータ化:AI搭載のカメラで屋根の形状を計測し、最適な加工指示を生成

2. ドローンとAIの組み合わせ

  • 屋根や外壁の点検:ドローンにAIを搭載し、損傷部分を自動検出
  • 施工エリアの測量:高所作業前にドローンが詳細な測量データを収集し職人に提供

3. ロボットアシストの導入

  • 鋼板の運搬や配置:AI制御のロボットが重い材料を運搬し、職人の負担を軽減
  • 自動ビス打ち機:AIが適切な間隔でビスを打ち込む機械を制御

AIと職人の未来

ここまで書いてきたように、職人の仕事をAIが完全に代替することは難しいですが、補助的な役割を果たすことで業務の効率化が進む可能性があるかもしれません。

  • 職人の負担軽減:AIが測定・計算を担当、職人は施工に集中
  • 技術の継承:熟練職人の作業データをAIに蓄積し、次世代への教育ツールとして活用
  • 施工の安全性向上:AIがリスクを検知し、事故を未然に防止

まとめ

建築板金業におけるAI活用は、経理や見積もり作業の効率化にとどまらず、現場作業の支援にも可能性を秘めています。

特に、AR・ドローン・ロボットとAIを組み合わせることで、職人の負担を軽減しつつ、より高品質な施工が可能になるかもしれません。

今後の技術発展に期待しつつ、職人とAIが共存する未来を模索していきたいと思います。

最終的に技術の発展を、お客様の満足や利益に結びつけていきたいと思います。
屋根・外壁・雨樋などのお悩みは、当社にお尋ねください。

【2025年】新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、物価上昇という逆風の中でも多くの皆様に支えられ、無事に一年を乗り越えることができました。

心より感謝申し上げます。

本年も「お客様ファースト」を掲げ、より良いサービスをご提供できるよう、社員一同全力を尽くしてまいります。

さて、2025年は巳年(みどし)。

蛇のように柔軟でしなやかな対応力を持ちながら、しっかりと地に足をつけた仕事を心がけてまいります。

皆様の「困った」をしっかりと「解決」に結びつけるパートナーであり続けたいと願っております。

また、1月から2月にかけては、例年通り厳しい雪の季節が予想されます。

大雪による屋根の破損や雨樋の不具合が発生することもありますが、その際はどうぞ当社にご相談ください。

迅速かつ丁寧に対応させていただきます。

本年もどうぞ変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
皆様にとって素晴らしい一年となりますように。

建板工業株式会社
代表取締役 柴田健介

金属スクラップの価格推移と今後の見通しについて

2024年も残すところ一ヶ月を切りました。
本格的に雪が降る前に、ぜひ、雪止めの対策をご検討ください。

さて、話は変わりますが、「鉄が高い」という言葉を聞いたことがあると思います。

昨今、世界的な需要の変化や、原材料の不足など、様々な理由から、鉄の買取価格は、上昇している傾向にあります。

そこで、この記事では、過去20年の価格推移や、高騰の理由、今後の見通しなどについて、個人的に調査した情報をもとに考察したいと思います。

過去20年の鉄スクラップ買取の価格推移

金属スクラップ、特に鉄スクラップの買取価格は、この20年で大きな変動を見せました。
以下は、その主な特徴です。

  • 2000年代初頭:鉄スクラップ価格は比較的安定しており、1トンあたり約1~2万円でした。
  • 2008年のリーマンショック前:世界的なインフラ投資の増加により、鉄スクラップ価格が急騰し、ピーク時には4万円を超えることもありました。
  • リーマンショック後:景気後退により需要が減少し、価格が一時的に低下。
  • 2010年代中盤:中国の経済成長とともに価格が回復。特に2016年以降、環境規制強化により中国国内での鉄の生産が抑制され、輸入鉄スクラップへの需要が増加。
  • 2020年代初頭:新型コロナウイルスの影響で一時的に下落しましたが、その後は世界的なインフラ投資やサプライチェーン問題で価格が高騰。2022年には鉄スクラップ価格が東北地方でも1トンあたり6万円近くに達しました。

参考サイト:日本鉄リサイクル工業会

スクラップ価格高騰の理由

鉄スクラップ価格の高騰には、以下のような要因が絡み合っています。

  1. 世界的な需要増加
    発展途上国のインフラ整備や都市化が進む中、鉄鋼需要が急増しています。特にアジアやアフリカでは新規の建築プロジェクトが活発です。
  2. 環境規制とリサイクルの需要拡大
    鉄をリサイクルすることで新規採掘や製錬のエネルギーコストを削減できるため、環境負荷の低減が求められる中でリサイクル材の需要が増えています。
  3. 地政学的リスク
    ロシア・ウクライナ問題や中東の不安定な状況が原材料供給に影響を与えています。このため、安定供給が見込めるスクラップ材の需要が増加しています。
  4. 国内の廃材供給減少
    日本国内では少子高齢化により新築需要が減り、解体される建物も減少し、スクラップの供給量が減少しています。

今後10年の見通しについて

鉄スクラップ市場は、今後も様々な影響を受けると予測されます。
以下にポイントをまとめてみます。

  • 価格の緩やかな上昇
    環境意識の高まりとリサイクルの重要性から、鉄スクラップの需要は引き続き高い水準を保つ見込みです。特にカーボンニュートラル政策の強化により、電炉(リサイクル鉄を主に使用)需要が増加すると予想されます。
  • 再生可能エネルギーの普及
    再生可能エネルギーへの転換が進む中、風力タービンや太陽光パネルの製造に鉄が使用されるため、鉄の需要が引き続き高まるでしょう。
  • 技術革新の影響
    鉄スクラップの加工・選別技術の進化により、リサイクル効率が向上することで、供給量がある程度安定すると考えられます。
  • 国内供給の安定化
    解体ラッシュを迎える時期に入るため、一定量のスクラップ供給が期待されますが、長期的には減少傾向が続くでしょう。

当社で出来ることを考える

金属業界における、スクラップ買取の価格変動は経営に直結する重要な要素です。

価格の動向に敏感であることはもちろん、以下の取り組みが重要であると考えます。

  • 長期的な価格予測を見据えた在庫管理
  • リサイクル技術や新しい流通チャネルの活用
  • 地域コミュニティとの連携による廃材の効率的な回収

まとめ

鉄スクラップ価格は、環境規制や地政学的リスクなど多くの要因に左右されながらも、今後も重要な資源として高値を維持する可能性が高いと推測できます。

東北地方、山形における金属業界のプレイヤーとして、この価格動向を踏まえた戦略的な対応が求められます。

未来を見据え、持続可能なビジネスの構築に向けて取り組んでまいります。

屋根や外壁、雨樋のことでお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

冬の雪や凍結に耐える屋根の選び方

早いもので11月です。
この時期になると雪止め金具についての記事を書いてきましたが、今回は趣向を変えた内容にしようと思います。

冬の厳しい寒さと雪が降り積もる東北地方では、家を守る屋根の選び方が非常に重要です

特に、積雪による負荷や雪解け水による凍結といった問題は、屋根の寿命や安全性に大きな影響を与えます。

この記事では、冬の環境に耐えられる屋根材や構造の特徴、そしてその選び方について解説したいと思います。

冬に適した屋根材とは?

冬の気候に強い屋根を選ぶには、まず「どの屋根材が適しているか」を知ることが大切です。以下、いくつかの選択肢を紹介します。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金で耐久性に優れた屋根材です。
特に、雪の重みに強く、凍結による劣化が少ないため、積雪地域に適しています。

また、ガルバリウム鋼板は滑りやすい素材であるため、雪が自然に滑り落ちやすい特性があります。

これにより、屋根に雪が積もりにくく、雪の重さで屋根が痛むのを防いでくれます。

山形の内陸の地域では、最も使用されている屋根材だと思います。

ステンレス鋼板

ステンレス鋼板というと画像のようなものをイメージしがちですが、屋根材の場合は、この上に塗装をしますので、見た目はガルバリウム鋼板と大差ありません。

ステンレスは錆びにくく、耐久性に優れた素材です。
特に凍結による金属の劣化が気になる方には、ステンレス屋根も選択肢の一つです。

ただし、価格が高めなので、初期コストと耐久性のバランスを考慮して選ぶとよいでしょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、断熱性や防音性に優れた屋根材で、価格が手ごろなことも魅力です。

ただし、雪が滑りにくいため、雪下ろしが必要な場合があります。
そのため、積雪が少ないエリアや、定期的にメンテナンスできる方におすすめです。

おしゃれな見た目ではありますが、山形という地域にはあまり向いていないかもしれません。

屋根形状による違い

屋根材に加えて、形状も冬に適した屋根を作る上で重要な要素です。

急勾配の屋根

急勾配の屋根は雪が滑り落ちやすいため、屋根に積もる雪の量を減らすことができます。

特に、ガルバリウム鋼板などの滑りやすい屋根材と組み合わせることで、積雪が自然に落ちやすくなり、定期的な雪下ろしの負担を軽減できます。

ただし、雪が一度に落ちると周囲に危険が及ぶ可能性があるため、落雪対策も必要です。

平屋根や緩勾配の屋根

一方で、平らな屋根や緩やかな勾配の屋根は雪が積もりやすく、雪下ろしが必要になることがあります。

積雪の多いエリアでは、耐荷重を十分に考慮した設計が必須です。
勾配がゆるい屋根には、滑り止め機能を追加した雪止め金具などを設置すると安心です。

冬のメンテナンスのしやすさも重要

冬の気候に適した屋根を選ぶ際には、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
雪下ろしのしやすさや、雪止めの有無などを事前に確認しておきましょう。

雪止めの設置

屋根に雪止めを取り付けることで、雪が一度に大量に落ちるのを防ぐことができます。
特に、道路に面した家や、建物の近くに人が通る場合には必須です。

雪止めにはさまざまな種類があるため、屋根材や勾配に適したものを選ぶと良いでしょう。

メンテナンスのしやすい屋根材

積雪や凍結でダメージを受けやすい屋根材には、定期的なメンテナンスが欠かせません。

ガルバリウム鋼板やステンレスは比較的メンテナンスの頻度が少なく済むため、忙しい方や雪下ろしが難しい方に向いています。

アスファルトシングルなどは、冬場に痛みやすいため、点検や補修が必要になることがあります。

環境やコストも考慮したバランスの取れた選択

最後に、屋根の選び方にはコストと環境のバランスも欠かせません。

ガルバリウム鋼板やステンレスなどの高耐久素材は初期費用が高くなりますが、メンテナンス費用が少なく済む点が魅力です。

また、寒冷地の建築では断熱材の導入も検討することで、室内の暖かさを保ち、光熱費の節約にもつながります。

まとめ

冬の雪や凍結に耐える屋根を選ぶ際には、屋根材の特性、屋根の形状、メンテナンスのしやすさなど、さまざまな視点から考慮することが重要です。

特に東北地方の厳しい冬に対応するためには、ガルバリウム鋼板や急勾配の屋根など、雪や寒さに強い構造と素材を選ぶことで、安心して長く暮らせる住環境が整います。

屋根のことでお悩みがありましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。

【作業風景】当社、YouTubeチャンネルでは現場での施工の様子を動画公開しています

10月に入り、だいぶ秋が深まってきました。
そろそろ、雪の季節を意識する時期になってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

先月投稿した記事では、写真をもとに仕事の様子をご紹介させていただきました。

本記事では、YouTubeに公開している動画をもとに、さらに具体的に作業の様子をお伝えしたいと思っております。

従業員一同が生き生きと仕事をする様子も含めて、最後までご覧いただけたら幸いです。

「長尺横葺」屋根施工

「長尺横葺」という謎の四字熟語のような言葉が登場しました。

屋根の勾配方向(上から下=縦)に対して、垂直方向(左右=横)に、長もの(長尺)の屋根材を施工していくため、そのような名称で呼ばれています。

山形の内陸部(豪雪地域を除く)では、最もポピュラーな屋根材になっています。
おそらく、周り近所を見回すと、すぐにこの形状の屋根が見つかると思います。

この材料の特徴は、施工がそこまで難しくはない点が挙げられます。

また、ある程度傾斜のついた屋根に適しています。
(人が寝そべることが出来るような傾斜のない屋根には不向きです)

施工は、軒先側から開始します。
動画の0:20あたりでは、「ガツン」という音とともに、屋根材をはめ込んでいる様子をご覧いただけます。

その後、両端(ケラバ)をハサミで切り、折り曲げて摘みます。

0:40あたりではエアーで釘を打ちつける様子をご覧いただけます。

実は、釘を使用するのは、この部分のみです。
ケラバや軒先、屋根の上部は、ツカミを使って折り込むことになります。

折り込みが、強くても弱くても良くないので、ここが職人の腕の見せ所と言えるかもしれません。

「立平葺き」屋根施工

動画の前半は、先ほどご紹介した「長尺横葺」の施工の様子です。
後半、2:06あたりから「立平葺き」と呼ばれる屋根の施工をご覧いただけます。

立平葺きの特徴は、傾斜(勾配)方向と並行に屋根を施行する点です。

材料同士の繋ぎ目には、接着効果のあるシールが充填されているため、水の侵入を防ぐ効果が強いとされています。

そのため、長尺横葺では対応できないような傾斜の緩い屋根に使用することが可能です。

以前は、傾斜の緩い屋根に対して「瓦棒」と呼ばれる材料を使用するのが主流でしたが、立平葺きのスタイリッシュな見た目も相まって、ここ10年ほどで急激にシェアの伸ばしてきた材料と言えます。

「角波」外壁施工

「角波」とは、その名の通り、カクカクと波打っている材料のことです。

用途としては、一般住宅よりも、工場などの外壁材として用いられることが多いです。

施工方法は、窓やドアの部分を考慮してカットした材料をひたすらビスで留めていくことになります。

ただし、打ち込んだビスは、外から見えるため、適当に留めるのはNGです。
美観を損ねてしまいます。

しっかり墨出し(地面と並行の目印をつける)を行い、ビスが上下にバラけないようにすることがポイントと言えます。

「折板ラジアル用ケラバ包み」加工の様子

今度は、工場での加工の様子をご紹介します。
取り付け後の様子は、動画の1:57あたりでご覧いただけます。

「ラジアル用ケラバ包み」と何やら、謎めいた言葉ではありますが、工場などで使用される、曲がった(Rのついた)折板の端部(ケラバ)を剥き出しにせず、隠すための化粧材料と言えます。

動画内では、0.4mmの鉄板を使用しています。

0.4mmと聞くと「薄い」と感じると思いますが、鉄板の場合、手で簡単に曲がるような厚さではありません。

そこで、ハンマーと菊絞りと呼ばれるペンチのような道具を駆使して、少しずつ鉄板にクセを付けて曲げていくことになります。

微妙な力加減が大切であり、長年の経験と勘が要求されるため、誰もが同様の加工を出来るわけではありません。

板金加工においては、最高難度と言っても過言ではないかもしれません。

まとめ

YouTubeの動画をもとに、様々な施工や加工の様子をご紹介させていただきました。

当社では、お客様が安心・安全に住まうことが出来る住宅や、快適にお仕事が出来る工場のために、最大限の技術力を持って、施工に取り組ませていただいております。

また、その技術力においても、日々成長を目指して研鑽を行なっております。

屋根や外壁で、お悩み、お困りごとがございましたら、お気軽に当社にお問い合わせください。

【当社の近況をご報告】取り付け・溶接・高所作業・荷上げ・雨樋交換など様々な仕事をこなしております

9月に入り、暑さも幾分和らいできました。
そうは言っても、現場での作業は相変わらず、暑さとの戦いです。

この記事では、建板工業株式会社の近況を、写真を掲載しながらご紹介しようと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。

取り付け・溶接・高所作業

タイトフレームと呼ばれる材料を、建物の梁に取り付けていきます。

ボルトで留めたり、溶接したりと、方法はその時々で違います。

上の写真は、高い所で遊んでいるわけではありません(笑)

墨出しという作業を行なっています。
タイトフレームを正確な位置に取り付けるための、目印を付ける作業です。

タイトフレームの取り付けが完了しました。

高所は本当に危険なので、常に注意を怠らないようにします。
注意一秒、怪我一生です。

荷上げ

折板と呼ばれる材料を、クレーンで屋根の上に荷上げしていきます。

細心の注意を払い、風の影響を気にしながら、クレーンの運転手の方に、的確な指示を伝えることで、安全で最適な配置に荷下ろしすることが出来ます。

取り付けたタイトフレームに嵌め合わせて、施工していくことになります。

雨樋交換工事

今度は打って変わって、一般住宅の雨樋交換工事です。

決して、手を抜いているわけではありませんが、大型物件工事で張り詰めた心が、ホッと和らぐ工事です。

まとめ

建設会社様、ハウスメーカー様、施主様、仕入れ業者様、様々な方々のおかげで、当社は毎日忙しく仕事をさせていただいております。

今後とも、日々精進して参りますので、建板工業株式会社をよろしくお願い致します。

屋根・外壁・雨樋など、住宅のことでお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

© 2017 - 2025 建板工業株式会社, All rights reserved.