住宅の増築によって屋根の形状が、これまでより複雑になってしまうことは珍しくありません。
我々、板金職人は、お客様に安心して住まいいただくために、日々技術を磨いております。
この記事では、その一例をご紹介させていただきます。
当社の思いが、読んで頂いた方に伝われば幸いでございます。
雨仕舞いが何より大切
一般的に、上記画像のような真っ直ぐ片方向に勾配が付いている屋根のことを「片流れ」と呼びます。
片流れの屋根は水捌けや雪の滑りが良いため、昨今の住宅はこの形状の屋根が多くなってきている傾向にあります。
屋根の施工において最も重要なことは「雨仕舞い」を考えることです。
雨仕舞いという言葉には、様々な意味合いがありますが、「屋根に水を溜めず、適切に地面に排出する」ために最善の施工を行います。
施工前と施工後の屋根
こちらの写真は増築工事済みの屋根未施工の状態です。
分かる人には、写真だけで、大変な屋根だと言うことが伝わるのではないでしょうか?
それでは、施工後の屋根をご覧ください。
足跡がついてしまっていますが、工事完了時には綺麗に拭いておりますのでご安心ください。
こちらはなかなか複雑な形状なのですが、視覚的に分かりやすくするために、以下でご説明させていただきます。
水の流れを考える
水は矢印の方向に流れていきます。
この住宅に使用されているのは、縦長尺と呼ばれる種類の屋根です。
特徴として、勾配の緩い屋根に使用されます。
「勾配が緩い=水が流れにくい」ので、頭を悩ませました。
キモは写真中心からやや右の矢印が分散している箇所です。
最善を尽くさせていただきました。
完璧ではなく最善の仕事を
当社では、完璧な仕事を求めていません。
完璧を手にしてしまうと未来がないと考えているからです。
しかし、もちろん手を抜くこともしません。
常に最善の仕事を積み上げて行くことで、際限なくレベルアップしていくことを目標としています。
まとめ
屋根の施工の一部をご紹介させていただきました。
些細なことではありますが、冒頭でも触れました「お客様に安心して住まいいただくため」に、ひとハンマー、ひとツカミに心を込めていることが伝わりましたら幸いです。
屋根・外壁・雨樋のことでお困りごとがありましたら、当社にお問い合わせください。