【2025年】新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、物価上昇という逆風の中でも多くの皆様に支えられ、無事に一年を乗り越えることができました。

心より感謝申し上げます。

本年も「お客様ファースト」を掲げ、より良いサービスをご提供できるよう、社員一同全力を尽くしてまいります。

さて、2025年は巳年(みどし)。

蛇のように柔軟でしなやかな対応力を持ちながら、しっかりと地に足をつけた仕事を心がけてまいります。

皆様の「困った」をしっかりと「解決」に結びつけるパートナーであり続けたいと願っております。

また、1月から2月にかけては、例年通り厳しい雪の季節が予想されます。

大雪による屋根の破損や雨樋の不具合が発生することもありますが、その際はどうぞ当社にご相談ください。

迅速かつ丁寧に対応させていただきます。

本年もどうぞ変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
皆様にとって素晴らしい一年となりますように。

建板工業株式会社
代表取締役 柴田健介

金属スクラップの価格推移と今後の見通しについて

2024年も残すところ一ヶ月を切りました。
本格的に雪が降る前に、ぜひ、雪止めの対策をご検討ください。

さて、話は変わりますが、「鉄が高い」という言葉を聞いたことがあると思います。

昨今、世界的な需要の変化や、原材料の不足など、様々な理由から、鉄の買取価格は、上昇している傾向にあります。

そこで、この記事では、過去20年の価格推移や、高騰の理由、今後の見通しなどについて、個人的に調査した情報をもとに考察したいと思います。

過去20年の鉄スクラップ買取の価格推移

金属スクラップ、特に鉄スクラップの買取価格は、この20年で大きな変動を見せました。
以下は、その主な特徴です。

  • 2000年代初頭:鉄スクラップ価格は比較的安定しており、1トンあたり約1~2万円でした。
  • 2008年のリーマンショック前:世界的なインフラ投資の増加により、鉄スクラップ価格が急騰し、ピーク時には4万円を超えることもありました。
  • リーマンショック後:景気後退により需要が減少し、価格が一時的に低下。
  • 2010年代中盤:中国の経済成長とともに価格が回復。特に2016年以降、環境規制強化により中国国内での鉄の生産が抑制され、輸入鉄スクラップへの需要が増加。
  • 2020年代初頭:新型コロナウイルスの影響で一時的に下落しましたが、その後は世界的なインフラ投資やサプライチェーン問題で価格が高騰。2022年には鉄スクラップ価格が東北地方でも1トンあたり6万円近くに達しました。

参考サイト:日本鉄リサイクル工業会

スクラップ価格高騰の理由

鉄スクラップ価格の高騰には、以下のような要因が絡み合っています。

  1. 世界的な需要増加
    発展途上国のインフラ整備や都市化が進む中、鉄鋼需要が急増しています。特にアジアやアフリカでは新規の建築プロジェクトが活発です。
  2. 環境規制とリサイクルの需要拡大
    鉄をリサイクルすることで新規採掘や製錬のエネルギーコストを削減できるため、環境負荷の低減が求められる中でリサイクル材の需要が増えています。
  3. 地政学的リスク
    ロシア・ウクライナ問題や中東の不安定な状況が原材料供給に影響を与えています。このため、安定供給が見込めるスクラップ材の需要が増加しています。
  4. 国内の廃材供給減少
    日本国内では少子高齢化により新築需要が減り、解体される建物も減少し、スクラップの供給量が減少しています。

今後10年の見通しについて

鉄スクラップ市場は、今後も様々な影響を受けると予測されます。
以下にポイントをまとめてみます。

  • 価格の緩やかな上昇
    環境意識の高まりとリサイクルの重要性から、鉄スクラップの需要は引き続き高い水準を保つ見込みです。特にカーボンニュートラル政策の強化により、電炉(リサイクル鉄を主に使用)需要が増加すると予想されます。
  • 再生可能エネルギーの普及
    再生可能エネルギーへの転換が進む中、風力タービンや太陽光パネルの製造に鉄が使用されるため、鉄の需要が引き続き高まるでしょう。
  • 技術革新の影響
    鉄スクラップの加工・選別技術の進化により、リサイクル効率が向上することで、供給量がある程度安定すると考えられます。
  • 国内供給の安定化
    解体ラッシュを迎える時期に入るため、一定量のスクラップ供給が期待されますが、長期的には減少傾向が続くでしょう。

当社で出来ることを考える

金属業界における、スクラップ買取の価格変動は経営に直結する重要な要素です。

価格の動向に敏感であることはもちろん、以下の取り組みが重要であると考えます。

  • 長期的な価格予測を見据えた在庫管理
  • リサイクル技術や新しい流通チャネルの活用
  • 地域コミュニティとの連携による廃材の効率的な回収

まとめ

鉄スクラップ価格は、環境規制や地政学的リスクなど多くの要因に左右されながらも、今後も重要な資源として高値を維持する可能性が高いと推測できます。

東北地方、山形における金属業界のプレイヤーとして、この価格動向を踏まえた戦略的な対応が求められます。

未来を見据え、持続可能なビジネスの構築に向けて取り組んでまいります。

屋根や外壁、雨樋のことでお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

冬の雪や凍結に耐える屋根の選び方

早いもので11月です。
この時期になると雪止め金具についての記事を書いてきましたが、今回は趣向を変えた内容にしようと思います。

冬の厳しい寒さと雪が降り積もる東北地方では、家を守る屋根の選び方が非常に重要です

特に、積雪による負荷や雪解け水による凍結といった問題は、屋根の寿命や安全性に大きな影響を与えます。

この記事では、冬の環境に耐えられる屋根材や構造の特徴、そしてその選び方について解説したいと思います。

冬に適した屋根材とは?

冬の気候に強い屋根を選ぶには、まず「どの屋根材が適しているか」を知ることが大切です。以下、いくつかの選択肢を紹介します。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金で耐久性に優れた屋根材です。
特に、雪の重みに強く、凍結による劣化が少ないため、積雪地域に適しています。

また、ガルバリウム鋼板は滑りやすい素材であるため、雪が自然に滑り落ちやすい特性があります。

これにより、屋根に雪が積もりにくく、雪の重さで屋根が痛むのを防いでくれます。

山形の内陸の地域では、最も使用されている屋根材だと思います。

ステンレス鋼板

ステンレス鋼板というと画像のようなものをイメージしがちですが、屋根材の場合は、この上に塗装をしますので、見た目はガルバリウム鋼板と大差ありません。

ステンレスは錆びにくく、耐久性に優れた素材です。
特に凍結による金属の劣化が気になる方には、ステンレス屋根も選択肢の一つです。

ただし、価格が高めなので、初期コストと耐久性のバランスを考慮して選ぶとよいでしょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、断熱性や防音性に優れた屋根材で、価格が手ごろなことも魅力です。

ただし、雪が滑りにくいため、雪下ろしが必要な場合があります。
そのため、積雪が少ないエリアや、定期的にメンテナンスできる方におすすめです。

おしゃれな見た目ではありますが、山形という地域にはあまり向いていないかもしれません。

屋根形状による違い

屋根材に加えて、形状も冬に適した屋根を作る上で重要な要素です。

急勾配の屋根

急勾配の屋根は雪が滑り落ちやすいため、屋根に積もる雪の量を減らすことができます。

特に、ガルバリウム鋼板などの滑りやすい屋根材と組み合わせることで、積雪が自然に落ちやすくなり、定期的な雪下ろしの負担を軽減できます。

ただし、雪が一度に落ちると周囲に危険が及ぶ可能性があるため、落雪対策も必要です。

平屋根や緩勾配の屋根

一方で、平らな屋根や緩やかな勾配の屋根は雪が積もりやすく、雪下ろしが必要になることがあります。

積雪の多いエリアでは、耐荷重を十分に考慮した設計が必須です。
勾配がゆるい屋根には、滑り止め機能を追加した雪止め金具などを設置すると安心です。

冬のメンテナンスのしやすさも重要

冬の気候に適した屋根を選ぶ際には、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
雪下ろしのしやすさや、雪止めの有無などを事前に確認しておきましょう。

雪止めの設置

屋根に雪止めを取り付けることで、雪が一度に大量に落ちるのを防ぐことができます。
特に、道路に面した家や、建物の近くに人が通る場合には必須です。

雪止めにはさまざまな種類があるため、屋根材や勾配に適したものを選ぶと良いでしょう。

メンテナンスのしやすい屋根材

積雪や凍結でダメージを受けやすい屋根材には、定期的なメンテナンスが欠かせません。

ガルバリウム鋼板やステンレスは比較的メンテナンスの頻度が少なく済むため、忙しい方や雪下ろしが難しい方に向いています。

アスファルトシングルなどは、冬場に痛みやすいため、点検や補修が必要になることがあります。

環境やコストも考慮したバランスの取れた選択

最後に、屋根の選び方にはコストと環境のバランスも欠かせません。

ガルバリウム鋼板やステンレスなどの高耐久素材は初期費用が高くなりますが、メンテナンス費用が少なく済む点が魅力です。

また、寒冷地の建築では断熱材の導入も検討することで、室内の暖かさを保ち、光熱費の節約にもつながります。

まとめ

冬の雪や凍結に耐える屋根を選ぶ際には、屋根材の特性、屋根の形状、メンテナンスのしやすさなど、さまざまな視点から考慮することが重要です。

特に東北地方の厳しい冬に対応するためには、ガルバリウム鋼板や急勾配の屋根など、雪や寒さに強い構造と素材を選ぶことで、安心して長く暮らせる住環境が整います。

屋根のことでお悩みがありましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。

【作業風景】当社、YouTubeチャンネルでは現場での施工の様子を動画公開しています

10月に入り、だいぶ秋が深まってきました。
そろそろ、雪の季節を意識する時期になってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

先月投稿した記事では、写真をもとに仕事の様子をご紹介させていただきました。

本記事では、YouTubeに公開している動画をもとに、さらに具体的に作業の様子をお伝えしたいと思っております。

従業員一同が生き生きと仕事をする様子も含めて、最後までご覧いただけたら幸いです。

「長尺横葺」屋根施工

「長尺横葺」という謎の四字熟語のような言葉が登場しました。

屋根の勾配方向(上から下=縦)に対して、垂直方向(左右=横)に、長もの(長尺)の屋根材を施工していくため、そのような名称で呼ばれています。

山形の内陸部(豪雪地域を除く)では、最もポピュラーな屋根材になっています。
おそらく、周り近所を見回すと、すぐにこの形状の屋根が見つかると思います。

この材料の特徴は、施工がそこまで難しくはない点が挙げられます。

また、ある程度傾斜のついた屋根に適しています。
(人が寝そべることが出来るような傾斜のない屋根には不向きです)

施工は、軒先側から開始します。
動画の0:20あたりでは、「ガツン」という音とともに、屋根材をはめ込んでいる様子をご覧いただけます。

その後、両端(ケラバ)をハサミで切り、折り曲げて摘みます。

0:40あたりではエアーで釘を打ちつける様子をご覧いただけます。

実は、釘を使用するのは、この部分のみです。
ケラバや軒先、屋根の上部は、ツカミを使って折り込むことになります。

折り込みが、強くても弱くても良くないので、ここが職人の腕の見せ所と言えるかもしれません。

「立平葺き」屋根施工

動画の前半は、先ほどご紹介した「長尺横葺」の施工の様子です。
後半、2:06あたりから「立平葺き」と呼ばれる屋根の施工をご覧いただけます。

立平葺きの特徴は、傾斜(勾配)方向と並行に屋根を施行する点です。

材料同士の繋ぎ目には、接着効果のあるシールが充填されているため、水の侵入を防ぐ効果が強いとされています。

そのため、長尺横葺では対応できないような傾斜の緩い屋根に使用することが可能です。

以前は、傾斜の緩い屋根に対して「瓦棒」と呼ばれる材料を使用するのが主流でしたが、立平葺きのスタイリッシュな見た目も相まって、ここ10年ほどで急激にシェアの伸ばしてきた材料と言えます。

「角波」外壁施工

「角波」とは、その名の通り、カクカクと波打っている材料のことです。

用途としては、一般住宅よりも、工場などの外壁材として用いられることが多いです。

施工方法は、窓やドアの部分を考慮してカットした材料をひたすらビスで留めていくことになります。

ただし、打ち込んだビスは、外から見えるため、適当に留めるのはNGです。
美観を損ねてしまいます。

しっかり墨出し(地面と並行の目印をつける)を行い、ビスが上下にバラけないようにすることがポイントと言えます。

「折板ラジアル用ケラバ包み」加工の様子

今度は、工場での加工の様子をご紹介します。
取り付け後の様子は、動画の1:57あたりでご覧いただけます。

「ラジアル用ケラバ包み」と何やら、謎めいた言葉ではありますが、工場などで使用される、曲がった(Rのついた)折板の端部(ケラバ)を剥き出しにせず、隠すための化粧材料と言えます。

動画内では、0.4mmの鉄板を使用しています。

0.4mmと聞くと「薄い」と感じると思いますが、鉄板の場合、手で簡単に曲がるような厚さではありません。

そこで、ハンマーと菊絞りと呼ばれるペンチのような道具を駆使して、少しずつ鉄板にクセを付けて曲げていくことになります。

微妙な力加減が大切であり、長年の経験と勘が要求されるため、誰もが同様の加工を出来るわけではありません。

板金加工においては、最高難度と言っても過言ではないかもしれません。

まとめ

YouTubeの動画をもとに、様々な施工や加工の様子をご紹介させていただきました。

当社では、お客様が安心・安全に住まうことが出来る住宅や、快適にお仕事が出来る工場のために、最大限の技術力を持って、施工に取り組ませていただいております。

また、その技術力においても、日々成長を目指して研鑽を行なっております。

屋根や外壁で、お悩み、お困りごとがございましたら、お気軽に当社にお問い合わせください。

【当社の近況をご報告】取り付け・溶接・高所作業・荷上げ・雨樋交換など様々な仕事をこなしております

9月に入り、暑さも幾分和らいできました。
そうは言っても、現場での作業は相変わらず、暑さとの戦いです。

この記事では、建板工業株式会社の近況を、写真を掲載しながらご紹介しようと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。

取り付け・溶接・高所作業

タイトフレームと呼ばれる材料を、建物の梁に取り付けていきます。

ボルトで留めたり、溶接したりと、方法はその時々で違います。

上の写真は、高い所で遊んでいるわけではありません(笑)

墨出しという作業を行なっています。
タイトフレームを正確な位置に取り付けるための、目印を付ける作業です。

タイトフレームの取り付けが完了しました。

高所は本当に危険なので、常に注意を怠らないようにします。
注意一秒、怪我一生です。

荷上げ

折板と呼ばれる材料を、クレーンで屋根の上に荷上げしていきます。

細心の注意を払い、風の影響を気にしながら、クレーンの運転手の方に、的確な指示を伝えることで、安全で最適な配置に荷下ろしすることが出来ます。

取り付けたタイトフレームに嵌め合わせて、施工していくことになります。

雨樋交換工事

今度は打って変わって、一般住宅の雨樋交換工事です。

決して、手を抜いているわけではありませんが、大型物件工事で張り詰めた心が、ホッと和らぐ工事です。

まとめ

建設会社様、ハウスメーカー様、施主様、仕入れ業者様、様々な方々のおかげで、当社は毎日忙しく仕事をさせていただいております。

今後とも、日々精進して参りますので、建板工業株式会社をよろしくお願い致します。

屋根・外壁・雨樋など、住宅のことでお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

高温による弊害とその対策:ガルバリウム鋼板屋根の利点を活かす方法

日本の夏は年々厳しさを増しており、住宅にとっても深刻な問題となっています。
今年2024年は、梅雨明けから、うだるような暑さが連日続いています。

そのような状況において、屋根は直射日光を受けるため、特に温度が高くなりやすい部位です。

これまでも暑さに関する記事を何度か書かせて頂きました。

今回は、高温による住宅への影響とその対策について考察し、ガルバリウム鋼板を使用した屋根材の魅力と共に具体的な解決策を提案します。

高温による住宅への影響

1.室内温度の上昇

高温の屋根は室内温度を上昇させ、居住環境を悪化させます。
特に夏場はエアコンの使用が増え、電気代が高騰する原因となります。

2.屋根材の劣化

高温は屋根材の劣化を早め、耐久性を低下させる可能性があります。
特に、木造住宅の場合、木材が熱で膨張・収縮を繰り返すことで歪みやひび割れが生じやすくなります。

3.熱中症のリスク

高温の屋根は、特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では、熱中症のリスクを高める要因となります。

ガルバリウム鋼板の利点

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを含む合金で作られており、以下のような利点があります。

1.高い耐熱性

ガルバリウム鋼板は、直射日光を反射する特性があり、屋根表面の温度を抑える効果があります。
これにより、室内温度の上昇を防ぐことができます。

2.優れた耐久性

耐食性が高く、錆びにくいため、長期間にわたって高温環境に耐えることができます。
また、他の屋根材に比べて軽量であり、建物への負担も少ないです。

3.美観と多様性

カラーバリエーションが豊富で、デザイン性にも優れているため、住宅の美観を損なわずに高機能な屋根を提供できます。

もし、ご自宅の屋根が「ガルバリウム鋼板ではない」もしくは、「よく分からない」という場合はお気軽にお尋ねください。

暑さ対策の具体例

1.屋根材の見直し

ガルバリウム鋼板の導入は、高温対策として非常に効果的です。
既存の屋根材からの交換を検討することで、上記の利点を享受できます。

2.屋根裏の改良

断熱材の追加や、屋根裏の換気システムの導入は、室内温度を効果的に抑える方法です。
断熱材により、屋根裏からの熱の侵入を防ぎ、換気システムにより熱気を排出することで、快適な室内環境を維持できます。

3.遮熱塗料の使用

ガルバリウム鋼板に遮熱塗料を塗布することで、さらに反射率を高め、屋根表面の温度を低下させることができます。
これにより、室内温度の上昇を抑え、エアコンの使用を減らすことができます。

4.遮熱フィルムの使用

窓に遮熱フィルムを貼ることで、屋内への熱の侵入を防ぎます。
特に南向きの窓に効果的で、室内の温度を抑えることができます。

まとめ

高温による住宅への影響は深刻ですが、適切な対策を講じることで快適な住環境を維持することができます。

ガルバリウム鋼板は、その優れた耐熱性と耐久性により、効果的な屋根材として注目されています。

また、屋根裏の改良や遮熱塗料の使用など、さまざまな対策を組み合わせることで、より一層の効果が期待できます。

今夏の暑さ対策として、ぜひガルバリウム鋼板の導入を検討してみてください。


弊社では、ガルバリウム鋼板を使用した屋根材の施工を専門としております。

高品質な施工と丁寧なアフターサービスで、お客様の快適な住環境をサポートいたします。

お見積もりやご相談はお気軽にお問い合わせください。

木造住宅におけるガルバリウム鋼板屋根の梅雨対策:雨漏り、湿気、錆びの問題について

梅雨は、木造住宅の屋根にとって、特に重要な時期です。

日本の梅雨は、長期間にわたる持続的な雨と高湿度が特徴で、屋根の健康状態を維持するために特別な注意が必要です。

ここでは、ガルバリウム鋼板の屋根を使用している木造住宅に焦点を当て、雨漏り、湿気、錆びの問題について詳しく説明し、それらの問題に対する対策をご紹介します。

雨漏りの予防と対策

梅雨時期の最大の懸念の一つは雨漏りです。

ガルバリウム鋼板の屋根は耐久性が高いものの、設置の際にわずかな隙間や施工ミスがあると、雨水が侵入しやすくなります。

定期的な点検とメンテナンス

専門業者による屋根の点検を行いましょう。
特に接合部や屋根の縁など、雨水が浸入しやすい箇所を重点的にチェックします。

防水シールの確認と更新

ガルバリウム鋼板の接合部には、防水シールが施されていることもあります。
これらのシールは時間とともに劣化するため、定期的に状態を確認し、必要に応じて再シールを行います。

雨樋の清掃

雨樋に詰まりがあると、雨水が溢れて屋根や壁に浸入するリスクが高まります。
特に落ち葉やゴミがたまりやすい場所は、こまめに掃除をしましょう。

湿気による影響と対策

木造住宅において、湿気は構造材にダメージを与える大きな要因です。

湿気が溜まると、木材が腐食したり、カビが発生するリスクが高まります。

通気性の確保

屋根裏の通気を十分に確保することが重要です。
通気口や換気ファンを適切に配置し、湿気がこもらないようにしましょう。

断熱材の選択

屋根下に設置する断熱材は、湿気を吸収しにくく、通気性のあるものを選ぶことが望ましいです。
これにより、湿気が断熱材に溜まるのを防ぎます。

適切な換気の維持

室内の換気も重要です。
特に梅雨時期は、換気扇やサーキュレーター、除湿器を活用し、湿度を管理しましょう。

錆びの予防と対策

ガルバリウム鋼板は錆びに強い素材ですが、長期間放置すると錆びが発生することがあります。

特に、塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域では注意が必要です。

表面の清掃

ガルバリウム鋼板の表面に汚れや異物が付着すると、錆びの原因になることがあります。
定期的に水洗いや拭き掃除を行い、清潔な状態を保ちましょう。

傷の補修

表面に傷がつくと、そこから錆びが進行することがあります。
傷を見つけたら、早めに補修することが重要です。
傷の補修には、専用のタッチアップペイントを使用するのが効果的です。

防錆剤の塗布

屋根全体に防錆剤を塗布することで、錆びの発生を抑えることができます。
特に接合部や縁部分など、錆びやすい箇所には念入りに防錆処理を施しましょう。

梅雨に備える準備

7/4現在、梅雨入りしてしまっているため、備える準備という表現には語弊があるかもしれません。

しかし、以下の点に注意しておくことで、屋根の健康を保ち、大きなトラブルを未然に防ぐことが出来ます。

専門家による点検

自分で点検するのも良いですが、プロの目で詳細なチェックを受けることをお勧めします。
隠れた問題や見落としがちな箇所を見つけ出すことができます。

予防的メンテナンス

問題が発生する前に予防的なメンテナンスを行うことが、長期的なコストを抑えるための鍵です。
特にガルバリウム鋼板の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

まとめ

ガルバリウム鋼板の屋根は、耐久性と美観を兼ね備えた優れた素材ですが、梅雨時期には特有の課題が発生します。

雨漏り、湿気、錆びといった問題に対する適切な対策を講じることで、梅雨の影響を最小限に抑え、木造住宅の快適な住環境を維持することができます。

私たちの専門的な知識と経験を活かし、皆様の屋根を守るお手伝いをさせていただきます。

ご相談や点検のご依頼は、お気軽にお問い合わせください。

【施工実績をご紹介】自治会様からお問い合わせを頂戴し、要望に応じた施工を実施させていただきました

当社は、主に建築板金業を営む会社ではありますが、この度、とある自治体様から、一風変わったお問い合わせを頂戴しました。

最終的には、施工まで執り行わせていただき、大変ご満足頂けました。

本記事では、その際の様子を紹介させて頂こうと思います。

「用水路の清掃負担を軽減したい」というご相談

上記の画像のように、用水路は自然に晒された状態で存在していました。

そのため、「落ち葉」や「泥」などが堆積し、それらを定期的に清掃するのが、重労働であるため、なんとかして欲しいというお問い合わせを頂戴しました。

詳細は伏せますが、今般、お問い合わせいただいた某自治会様は、過疎化が進む地域にあるため、必然的に「ご高齢の方が作業をしなければならない」状況にありました。

3パターンのお見積りをご提案

「なるべく予算を抑えたい」とのことでしたので、3つの見積もりのうち、最もコストが掛からない内容で、施工を実施させていただきました。

ポリカーボネートと呼ばれる、プラスチックの材料を用水路の幅に合わせてカットし、取り付けをしていきました。

気になる耐久性ですが、プラスチックだからと言って侮れません。
波状に成型されていることで、耐衝撃強度はとても高いです。

同じ厚みのガラスやアクリル、塩化ビニールなどと比較すると、およそ20〜200倍の強度というデータがあるようです。

当社は「建築板金業者」であり「職人集団」でもあります

Wikipediaで「職人」を検索すると、「自ら身につけた熟練した技術によって、手作業で物を作り出すことを職業とする人のこと」という結果が表示されます。

もちろん、上記の内容は大義として当てはまりますが、もっと素直に職人の根底には「問題に対して自分の持てる力や知恵、技術を総動員して解決したい」という心意気があります。

今回、自治会様から頂戴した案件は、一見すると、建築板金業を営む当社とは無関係のようにも思えます。

しかし、当社のホームページに辿り着き、お問い合わせを下さったお客様の要望をぜひ叶えたいと思い、知恵を絞り、施工させていただいた次第でございます。

さすがに「野菜や米を売ってくれ」という要望にはお応えできませんが(笑)、「この問題はどの業者に聞けばいいんだろう?」とお悩みの際は、まずはお気軽に当社にお問い合わせください。

まとめ

一風変わった施工実績をご紹介させていただきました。

冒頭でもお伝えした通り、ご依頼者様にご満足頂けて本当に良かったと思っております。

この場を借りて、自治会様には改めてお礼を申し上げます。

この度は、当社をお選び頂き、誠にありがとうございました。

【荷上げの様子をご紹介】仕事に優劣はありませんが大型物件は気持ちが引き締まります

本日は、2024年5月6日です。

ゴールデンウィークも最終日ということで、少し寂しい気もしますが、明日からの通常営業に向けて気持ちを切り替えていこうと思います。

さて、当社は建築板金業者でございます。

一般住宅の施工の他に、工場や店舗など、大型物件の屋根工事を施工させていただくこともあります。

この記事では、現場の荷上げ風景を写真付きでご紹介したいと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。

「荷上げ」とは

我々の仕事場は、お客様の建物の屋根の上です。

屋根材の重量は、使用する鋼板の厚さや、長さによって決まりますが、およそ数kgから、場合によっては100kgを超えるものを複数枚使用します。

材料が比較的軽量の場合には、人力で屋根の上に運ぶこともありますが、写真のような大型物件の場合、クレーンを使用して上げることとなります。

手前の職人がロープを引っ張っていますが、何をしているか分かりますか?

重量物をクレーンで空中に吊り上げた際に、風やアームの移動に影響を受け、材料が左右に大きく揺さぶられます。

それをロープを引っ張ることで、可能な限り制御しています。

足場に激突したり、落下などという最悪の事態にならないために、経験と臨機応変な対応が求められます。

屋根の上にも職人が数名待ち構えており、材料を適所に配置することになります。

一度場所を決めたら、手で動かすということは出来ないため、こちらも慎重を期します。

ここまでの一連の流れを荷上げと言い、最も危険な工程の一つであるため、荷上げが終了すると一先ずホッとします。

現場でしか見ることの出来ない絶景

この様子(景色)を間近で見ることが出来るのは、職人の特権だと思っています。

クレーンの動きや音は、近くにいると本当に迫力があります。

また、見上げた先には、太陽、材料、職人などなど。
コントラストに神々しさすら感じます。

仕事に優劣は無し

タイトルにも書きましたが、当社は仕事に優劣は付けていません。
どの物件も100%の力で施工させて頂いております。

そうは言っても、大型物件は、危険度や危機管理、万が一の事故の甚大さが計り知れないため、自ずと、気が引き締まります。

車の運転に例えると、近所に買い物に行くのと、精密機械を積んで長距離ドライブするのでは、安全運転以外の気の持ち用が異なると思います。

何が言いたいか分からない文章になってしまいましたが、時折、大型物件をこなすことで、気が引き締まるため、いい意味で、日々ちょうどいい緊張感を持って仕事に取り組むことができています。

「慣れ」や「慢心」は事故のもとだと思いますので。

まとめ

大型物件の荷上げ風景をご紹介しました。

これまで当社が大きな事故もなく仕事を続けてこられたのは、従業員一同、材料納入業者様、その他クレーン等の機械業者様など、様々な方々の細心の注意によるご協力があるからこそです。

本当に感謝しています。

これからも、屋根・外壁・雨樋、建築板金のプロフェッショナルである建板工業株式会社をどうぞよろしくお願いいたします。

【メンテナンスの重要性】大切な家の屋根に関する「劣化条件」と「対策」について考えてみます

山形市内を始めとした内陸地方の住宅の屋根の多くは、ガルバリウム鋼板と呼ばれる耐食性の高い(錆びにくい)鉄板にカラー塗装されたものが使われています。

ガルバリウムのカラー鋼板は、コスト面に優れ、メンテナンス性も高く、とても優秀な材料であると言えます。

そんな屋根材ですが、やはり劣化は避けられない課題です。

この記事では、大切な家の大切な屋根を少しでも長持ちさせるために出来るメンテナンス方法と、そもそもの劣化の原因をお伝えしたいと思います。

劣化の条件について

気候条件によるもの

屋外に設置される屋根は、風雨や紫外線などの自然要因に常にさらされます。

特に、湿度の高い環境では錆や腐食が進行しやすくなります。

山形は雪の降る地方ですので、長期間の積雪も劣化を早める要因の一つといえます。

汚れや塩分

大気中の汚れや塩分が付着することで、鋼板の表面に腐食を引き起こす可能性があります。

特に、海岸や工業地域などの環境ではこの問題が顕著です。

雨によって、屋根表面の汚れが流れ落ちるように感じますが、それは誤りです。

雨が降ることで、車の洗車をする必要性がなくなるか?と言うと、答えは「No」ですよね。
むしろ、雨の後は車に水垢や汚れがつくことの方が多いです。

この状態が、屋根にも当てはまるわけです。

損傷や傷

鋼板表面の損傷や傷は、水や酸素が容易に侵入し、鋼板の内部で腐食を促進します。

これはメンテナンス不足が原因となることがありますが対策については後述します。

劣化を遅らせるための対策

定期的な清掃とメンテナンス

定期的な清掃により、汚れや塩分の付着を防ぎます。

また、損傷や傷の早期発見と修復も重要です。
特に、積雪地域では雪の重みによる損傷にも注意が必要です。

目安としては、1年に1回、雪が溶けたタイミングの春に清掃を行うなどのメンテナンスを行うことで、長持ちにつながります。

塗装の施工

ガルバリウム鋼板には耐食性がありますが、追加の保護として塗装を施すことで、長期間の耐久性を確保できます。

定期的な塗り替えを行うことで効果を持続させましょう。

大きな目安としては10年です。

塗装と屋根の交換では、費用に大きな差があります。
そのため、定期的に塗装を行うことは大変重要です。

材料の保証期間を確認

カラー鋼板メーカーは通常使用における鋼板の保証制度を設けている場合があります。

例としては以下が挙げられます。

  • 穴あき保証:原板の穴あき
  • 塗膜保証:塗膜の膨れや剥がれなど
  • 変退色:著しい変色や体色

これらは使用する材料のグレードによって、保証の有無や期間が異なります。

長期保証の材料は初期コストは高くなりますが、長持ちのことを考えると選択肢として考えてもいい事項だと思います。

まとめ

カラー鋼板の屋根材は、適切な管理とメンテナンスが行われれば、長期間にわたって美しい外観と耐久性を保つことができます。

劣化を最小限に抑え、建物の価値を守るために、本記事でご紹介した対策を積極的に実施されることをおすすめします。

当社は、屋根に関するプロフェッショナルです。
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