近年、耐久性とデザイン性の高さから注目を集めている「金属屋根」。
特にガルバリウム鋼板や銅、ステンレスなどの金属素材は、一般住宅から商業施設まで幅広く採用されています。
しかし、どんなに優れた素材でも、適切なメンテナンスを行わなければ本来の性能を十分に発揮できません。
今回は、金属屋根を長持ちさせるためのメンテナンス方法と、寿命を延ばすための具体的なコツを解説します。
「気づいたら雨漏り…」といった事態を防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください。
1. 金属屋根の寿命はどれくらい?

金属屋根の寿命は、使用する素材や施工方法、環境条件によって異なりますが、以下が一般的な目安です。
- ガルバリウム鋼板:20〜30年
- ステンレス:30〜50年
- 銅板:50年以上
これらはあくまで「適切なメンテナンスが行われている場合」の話です。逆に言えば、メンテナンスを怠ると、数年で劣化が進むこともあります。
2. メンテナンスを怠るとどうなる?

金属屋根は耐久性が高い反面、風雨や紫外線、積雪などの自然環境に常にさらされています。メンテナンスを怠ることで、以下のようなリスクが生じます。
- サビの発生
- 塗膜の剥がれ
- 雨漏りや腐食
- 屋根材の変形・ズレ
特に雨漏りは、屋根裏や柱、壁など建物内部に深刻なダメージを与え、修繕費用も高額になります。早期発見・早期対応が鍵です。
3. 金属屋根の基本メンテナンス方法

① 定期点検(年1回が目安)
プロの業者による目視点検を行い、以下の点をチェックします。
- 塗膜の劣化や剥がれ
- 錆びや腐食の有無
- 雨樋や金具の緩み・詰まり
- 板金の浮き・ズレ
② 清掃作業
- 落ち葉やゴミの除去:特に雨樋や谷部分に溜まりやすい
- 汚れの拭き取り:表面のほこりや排気ガスによる汚れも劣化の原因
③ 塗装メンテナンス(10〜15年ごと)
塗膜が劣化した場合、再塗装することで防水性や美観を保つことができます。塗装には専用の金属屋根用塗料を使用することが重要です。
④ 部品の交換・補修
- ビスや固定金具の交換
- サビがひどい部分の板金補修
- シーリング材の打ち直し
4. 寿命を延ばすためのコツ

① 早めの点検と小修理の積み重ね
「大きな不具合が出てから修理」ではなく、「小さな異変に早く気づき、早く直す」ことが寿命延長のカギ。放置はトラブルを深刻化させる原因になります。
② 雨樋や周辺設備の清掃も忘れずに
雨水の流れが悪いと、屋根に余計な水分が溜まり、サビや腐食を早めます。屋根だけでなく、雨樋や排水口の清掃もセットで行いましょう。
③ 台風・積雪後は必ずチェック
自然災害の後は、見えにくい部分でトラブルが発生していることがあります。破損やズレ、飛来物によるキズなどを確認し、必要があればすぐに補修を。
④ 信頼できる業者と長期的に付き合う
屋根は高所作業でリスクが高く、自己点検には限界があります。経験豊富な専門業者と定期的なメンテナンス契約を結ぶのも一つの方法です。
まとめ
金属屋根は非常に優れた建材ですが、その性能を最大限に活かすには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
点検・清掃・再塗装・部品の補修といった基本を押さえ、早めの対処を心がけることで、屋根は驚くほど長持ちします。
当社では、金属屋根の無料点検・メンテナンスのご相談を承っております。
今ある屋根を長く、美しく保つために、ぜひ一度ご相談ください!