DIYでできる?金属屋根の補修とプロに依頼するメリット

「屋根のサビが目立ってきた」「雨漏りが少しあるけど自分で直せるかな?」と考えたことはありませんか?

金属屋根は耐久性に優れている一方、サビや小さな破損が発生することがあります。

そのときに頭に浮かぶのが「DIYでの補修」です。
しかし、屋根の補修は安易に自己流で行うと、かえって状態を悪化させるケースも少なくありません。

この記事では、DIYでできる金属屋根の補修方法と、プロに依頼するメリットをわかりやすく解説します。

補修の可否や注意点を知ることで、無駄な出費やトラブルを避ける判断材料にしてください。

1. DIYで可能な金属屋根の補修とは?

DIYでも対応できるケースは、あくまで「軽度の補修」に限られます。

① 表面のサビの除去と塗装

  • サビが広がる前に、ワイヤーブラシやサンドペーパーで除去。
  • 防錆プライマーを塗布し、金属屋根用の塗料で上塗り。
  • ただし、塗膜のムラや下地処理不足で再発しやすいリスクあり。

② 小さな穴やヒビの補修

  • 防水テープや金属用パテで一時的に補修可能。
  • 雨漏りが軽度であれば応急処置として効果あり。
  • 長期的には劣化が進みやすいため、早めに専門業者へ相談が必要。

③ 雨樋の清掃や簡単な交換

  • 落ち葉やゴミ詰まりを取り除くのはDIYでも安全に可能。
  • 破損した一部の雨樋を交換する程度なら可能な場合あり。

2. DIY補修のリスクと限界

屋根の補修は高所作業を伴い、以下のようなリスクがあります。

  • 転落事故の危険:屋根は勾配があり、濡れていると滑りやすい。
  • 補修不良による雨漏り悪化:正しい手順を踏まないと、水が逆流して被害が拡大。
  • 保証が効かなくなる可能性:自己修理が原因でトラブルが発生すると、メーカー保証や施工保証の対象外になることも。

つまり、DIYで対応できるのは本当に軽微な処置に限られ、根本的な解決には至らないケースが多いのです。


3. プロに依頼するメリット

では、プロに依頼すると何が違うのでしょうか?

① 安全性

経験豊富な職人は、安全帯や足場を活用して作業するため、転落事故のリスクが大幅に減少します。

② 専門的な診断力

見た目では分かりにくい下地の腐食や内部の劣化も、プロなら正確に診断できます。

③ 長期的な安心

防水シートや板金の重ね部分など、専門知識が必要な施工を行うことで、雨漏りの再発を防止できます。施工保証が付くことも多く、安心が長く続きます。

④ コスト削減につながる

一見「業者に頼むと高い」と思われがちですが、DIYで失敗して再工事が必要になった場合、結果的に余計な費用がかかります。最初からプロに任せたほうが、長期的にはコストを抑えられることも多いです。


4. 実際の施工事例

【事例1】

築18年の住宅。屋根の一部にサビが広がり、DIYで補修したものの、1年後に雨漏りが再発。プロに依頼し、ガルバリウム鋼板でカバー工法を実施。以後10年以上トラブルなし。

【事例2】

DIYで防水テープを貼っていた住宅。数年後、内部下地まで腐食していることが判明。葺き替え工事に発展し、余計な出費に。最初からプロに依頼していれば軽度の補修で済んだケース。


5. まとめ ~無理せずプロに相談を~

金属屋根の補修は、DIYで対応できる部分もありますが、それはあくまで応急処置レベルです。高所作業のリスクや補修の限界を考えると、長期的に安心して暮らすためには、プロに相談するのが最善の選択といえます。

「少しのサビだから大丈夫」と放置すると、気づいたときには大掛かりな工事が必要になることも。まずは専門業者による点検を受け、状況に合った最適な補修方法を選びましょう。

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