屋根のリフォームの基本は、既存の屋根を解体(剥がす)して、下地である木材に不具合があれば補修・交換し、新たに屋根材を施工していくことになります。
しかし、そのやり方には落とし穴もあります。
この記事では、屋根のリフォームの工法のひとつである、カバー(ルーフ)工法についてご紹介します。
カバー(ルーフ)工法とは
簡単にご説明すると、既存の屋根はそのままに、その上に新たに屋根を施工する工法です。
例えば、上記のような屋根材は「縦長尺」という名称で呼ばれます。
こういった屋根には、同じような形状のカバールーフと呼ばれる屋根材を被せて施工していきます。
とても雑なイラストですが、上記のように屋根材が二重になるイメージです。
※正確には底面部と高さのある部分の材料は異なるため、ガッチャと呼ばれる専用の道具でかしめていきます。
カバールーフのメリット
最も大きなメリットは大掛かりな解体が不要なため、工事期間中も住まいして頂けるという点です。
付随して、工事期間中に雨漏りの心配がない点も挙げられます。
通常の既存屋根を剥がして、新たに施工する方法では、工事期間中ブルーシートなどで養生し、雨水等を防ぐことになるため、大雨には要注意の元、工事期間を設定する必要が出てきてしまいます。
※通常の施工方法の場合も、リフォーム箇所によっては、工事期間も住まいして頂けることもあります。
カバールーフのデメリット
屋根が二重になるという事で、建物に掛かる重量が増加してしまう点が挙げられます。
例えば約30坪の金属屋根の場合、重量は約600kgのため、単純に二倍の1.2トンになってしまいます。
山形の場合「重い=丈夫」とは、残念ながら言えません。。
1.2トンの屋根に雪が積もれば総重量は想像を絶するものとなってしまいます。。
一長一短あるのがカバールーフと言えます。
屋根のリフォーム手段の1つ
カバールーフについてご紹介しましたが、必ずしもリフォームにカバー工法をおすすめしたいわけではありません。
既存の躯体や下地材の老朽化によって、カバールーフのみしか選択肢がない場合もあります。
つまり、お伝えしたいこととしましては、リフォームをお考えの場合、様々な手段があるという事です。
当社では、現地調査を無料で実施させて頂いた上で、最適なリフォームプランをご紹介させて頂いております。
お客様の諸条件に合わせたご提案をさせて頂きますので、まずはお気軽にお問い合わせください。