【職人の道具をご紹介】板金工具の要!「ハサミ(鋏)」について

板金職人である我々は「屋根」「外壁」「雨樋」などの施工時に、様々な工具を使用します。

全てをご紹介するとキリがありませんので、この記事では、重要な「ハサミ」についてご紹介させて頂きます。

昔ながらの「ハサミ」から、進化した「電動工具」まで、メリットなども踏まえて、記載しますので、宜しければ最後までご覧ください。

板金職人とは

板金職人の腕の見せ所と言っても過言ではない仕事の一つが、ハサミによる作業です。

薄い鉄板を思い通りの形状に切断して、施工出来るかどうかは、住宅の屋根の寿命に直結するほど重要です。

家庭で使用する、文具ハサミやキッチンバサミなどとは、力の加減や持ち方も全く異なる、工具独特のくせがあります。

そのため、我々職人は日々鍛錬を欠かしません。

「柳刃」ハサミ

「やなぎば」という読み方をするハサミですが、職人は愛着を込めて「やなぎっぱ」などと呼ぶこともあります。

こちらのハサミは、言い換えると「万能ハサミ」です。

あらゆる箇所の切断に使用します。

高価な物から、比較的安価なものまで市場にはありますが、鉄素材のみのものは、経年劣化で曲がりが生じてしまいがちです。

そのため、近年は「ハイス鋼」と呼ばれる、非常に硬い鉄鋼材料を使用したハサミが主流となってきています。

板金職人の第一歩は、この「柳刃を自在に使えるようになること」と言ってもいいほどです。

では、柳刃さえあればいいかと言うと、そうではないところが、板金工具の奥が深いところです。

「エグリ」ハサミ

柳刃と比較して、刃が小さいこちらのハサミは「エグリ」と呼ばれています。

何やら物騒な名前ではありますが、細工切断が得意です。

特に、2~7cm(20~70Φ)程度の直径の円の切断時に大活躍します。

具体的な施工箇所は、雨樋の落とし口や、壁の配管が通る部分となります。

最終的には、人目に付かない切断箇所ではありますが、当社では、見える見えないに関わらず、一切手を抜かずに施工させて頂いております。

「縦切」ハサミ

「たてきり」というこちらのハサミは、長い直線の切断を得意としています。

鉄板の直線切断は、真っすぐに切ることは当然ですが、力加減がとても大切です。

力加減を誤ると、鉄板がうねって波状に見えてしまい、不格好になってしまいます。

どのハサミも日々の鍛錬と積み重ねが大切です。

電動工具

先にご紹介した縦切は「長い直線の切断が得意」とお伝えしましたが、人間の握力には限界があるため、切断距離が長いほど難易度が上がります。

そこで活躍するのが「電動シャー」と呼ばれる工具です。

切断精度が抜群であるだけでなく、手作業に比べてスピードが大幅にアップします。

作業効率を考えると、電動工具は今や必須アイテムと言えます。

「手動ハサミ」と「電動工具」の違い

電動工具が便利で、作業効率がいいからと言って、手動のハサミが不要かと言うと、全くそんなことはありません。

細かい作業や、特に見た目が重要な箇所の施工は、ハサミによる手作業が最も優れています。

この先、工具が如何に進化したとしても、手動のハサミがなくなることは無いのではないかと思っています。

まとめ

板金工具の要であるハサミをご紹介しました。

他にも、サイズ違いや、様々な形状・用途のハサミがあります。

それらを適材適所で使いこなすことによって、お客様が安心して暮らすことのできる住宅の「屋根」や「外壁」を施工させて頂いております。

工具を大切にし、鍛錬を欠かさないことも、職人にとっては重要であると考えます。

そのため、手前みそではございますが、当社の職人は皆が一人前と自負しております。

ご自宅の「雪止めの設置」「雨樋の破損」など、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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